MENU

南充浩 オフィシャルブログ

ネット通販における「消費者レビュー」の重要性

2026年4月9日 ネット通販 0

先日、業界とは全然関係の無い大学時代からの知り合いにお会いした。

なんやかんやと雑談をしていたが、この人はネットを普通には使うが、買い物をする際などで「消費者レビュー」を全く信用していないということが発覚し、大いに驚いてしまった。

たしかに、15年くらいまでは「サクラによるヨイショレビューばかり」という問題が大いにあったが、近年その傾向は著しく改善しており、著名企業や著名ブランドのレビューは低評価レビューも普通に反映されている。よほどひどい誹謗中傷レビューは削除されているだろうが、「〇〇のここが残念だった」とか「〇〇の時の対応が残念だった」とか、そういうレビューは普通に掲載されている。

逆に「サクラによるヨイショレビュー」しか掲載されていないのは、胡散臭い企業・ブランドの証になっている。

 

 

 

当方は、ユニクロ、ジーユー、アンドエスティを週に数回以上公式サイトをチェックしているが、低評価レビューも普通に掲載されている。その低評価もある程度は理解できるものが多く、その商品を買ってみて「たしかに気になる」と思うことがほとんどである。

低評価レビューも掲載されているからこそ、その企業・ブランドは信頼されて売上高を伸ばしているという側面は年々強くなっているのではないだろうか。

まあ、業界が違えばこれだけ認識が違うというのは改めて勉強になった次第である。

 

 

 

このアンケート調査記事にも「消費者レビュー」の重要性が増していることが現れている。

最もよく利用する購買チャネルは「ECモール」63%、「公式サイト」9%。“失敗”しないためにレビューを信頼する人は72% | ネットショップ担当者フォーラム

ECサイトや比較サイトのユーザーレビューをどの程度信頼しているかは、「ある程度信頼している」が61.0%、「とても信頼している」が11.4%で、合計7割超が一定以上「信頼している」と回答した。

「あまり信頼していない」は21.1%、「とても信頼している」は11.4%、「ほとんど信頼していない」は3.9%となっている。

シードは「レビューは一部の慎重な人だけが見る特殊な情報ではなく、多くの生活者にとって購買判断の前提になっている」と考察している。

商品レビューを見る際に意識してチェックするのは、「高評価・低評価の両方をバランスよく読む」が最多で47.1%、続いて「低評価レビューを中心に読む」が21.6%、「高評価レビューを中心に読む」が21.4%だった。

 

とのことで72%がレビューを信頼しており、高評価・低評価ともに重視されていることがわかる。

 

 

 

ないとは思うが、誹謗中傷レビューは別として低評価レビューを削除している企業やブランドは消費者からますます信用されなくなっているということを認識すべきである。

高評価レビューしか書かれていない企業やブランドはそれだけで一般人にはカルト的な胡散臭さが感じられてしまう。

 

 

そして、この記事にはもう一つ興味深い一節がある。

友人・知人の推奨と、好きなインフルエンサーの情報ではどちらをより信頼するかを聞いたところ、「身近な友人・知人の情報」が最多で42.5%、続いて「どちらも同程度に信頼する」が30.0%、「どちらも信頼しない」が15.5%、「SNS上のインフルエンサーの情報」が12.0%だった。

購買判断の最終局面では身近な他者の声が強いことがわかる。

 

とのことで、「従来型インフルエンサーマーケティング」が終わりに近づいていることを示唆する結果といえる。

 

 

もちろん、インフルエンサーの力はまだまだ健在ではあるが、2010年代から2020年代前半までのような「絶対的な動員力」は無くなってきたということがわかる。

オールドメディアと揶揄されながらも新聞とテレビが一定の影響力をまだ維持しているのと同じである。

「従来型インフルエンサーマーケティング」が完全に終わったというよりも、終わりの始まりという感じではないだろうか。

 

 

以前、ブログでも触れたが、オラオラ系の社長連中が集まって武道館を借り切ってカラオケ大会のようなイベントを開いたがフォロワー数の割には観客席はガラガラだった。彼らはインフルエンサーだが、目的以外のイベントでは集客できなくなりつつあることを露呈している。彼らのビジネス講演なら人は集まっただろうが、彼らの歌なんて誰も聞きたいとは思わない。お仲間とカラオケボックスで歌っていろよという話である。

この事例に対して「懲役太朗」というユーチューバーが「インフルエンサーマーケティングの終わり」だと自身のチャンネルで指摘していたが、その通りだと思う。

 

 

 

現在、アニメ映画「えんとつ町のプペル2」の公開が開始されたが、上映開始の金曜から日曜までの3日間の興行収入が1億2000万円に留まったことに対して、議論が大いに盛り上がっている。

某有名インフルエンサーが原作から映画製作にまで濃密にかかわっているが、1作目が27億円のヒット作となったにもかかわらず、2作目の発進は不調だ。映画というのはだいたいが公開時が最も興行収入が伸びやすく、期間が過ぎれば過ぎるほど動員客数は減っていく。例外は口コミで広がってロングランとなった作品だが、最近でいうと「国宝」である。通常、公開日から3日間で1億2000万円の作品は、最大でも10億円強くらいにしかならないので、プペル2が前作の興行収入に並ぶことはかなり難しいだろう。

続編が不調に終わりそうな理由は様々あるが、最も有力な理由が「従来型インフルエンサーマーケティングの終わり」ということだろう。実際、そのインフルエンサーの有料オンラインサロンの加入者数はピーク時から3万人くらい減少しているといわれている。(有料オンラインサロンという仕組み自体から消費者が離れつつある)

 

 

このアンケート調査記事から示されることは

1、低評価レビューを安易に削除しないこと(誹謗中傷は除く)

2、著名インフルエンサーと契約しても効果が出にくくなってきた

という2点といえる。

この2点に留意して、各社・各ブランドはネット通販事業に励んでもらいたいと願ってやまない。

 

・お知らせや仕事の依頼がありましたら、Gメールまでお願いします。

minamimitsuhiro0423@gmail.com

 

 

この記事をSNSでシェア

Message

CAPTCHA


南充浩 オフィシャルブログ

南充浩 オフィシャルブログ