今年の6月から8月も猛暑の予報
2026年2月26日 天候・気候 0
2月8日に衆議院選挙があったわけだが、東京や大阪などに限って言えば、この日限定ではあったものの今冬最大の寒波が襲来した。(北日本はもっと長期間の寒波だったが)
2月8日以降、急激に気温は上昇し始め、2月21日からの3連休は全国的に例年にない高温になったようで、大阪でも暖かかったものの、東京はさらに高温で最高気温が25度になったと報道されている。
今冬(昨年12月~今年2月)の天候・気温を振り返ってみると、12月は全国的に暖冬傾向で、寒波の襲来もあったが1~3日程度で過ぎ去っている。
実際に、衣料品の売れ行きを見ても、昨年12月は暖冬傾向で冬物が動きにくかったと報道されている。
しかし、1月になると一変して、寒波が長期間滞留するようになり、暖かい日もあったものの、寒い日の方が多く、相対的に寒い1月になったといえる。特に1月中旬以降は長期間の寒い日が続いた。
1月の衣料品売れ行きは長期間の寒波のおかげで全体的に防寒衣類が売れて、好調だったと報じられていることはご存知の通りだ。
そんなわけで、昨年秋に出された長期予報と照合すると、平年並みという予報は当たっているといえる。
12月が暖かく、1月が寒いということで平均すれば「平年並み」になる。また、春の訪れは早いというのも2月中旬からの気温上昇を見ていれば当たっているといえる。
蛇足だが個人的意見を言えば、12月が暖かいというのはスタンダードになっていて、寒波が襲来しても短期間であるか、年末ぎりぎりに気温が低下するか、ではないかと感じる。
当方世代が若い頃のように凍えるような12月というのはもう訪れにくいのではないかと思う。
防寒着類の値下げバーゲンも1月に入ってからの方がよいのではないかと思う。
さて、先日、今夏の長期予報が発表された。
2026年夏【暖候期予報】 全国的に気温が高め 今年の夏も猛暑に注意 – ウェザーニュース
2月24日(火)、気象庁は2026年の夏(6〜8月)を対象とした「暖候期予報」を発表しました。
日本付近は気温の高い傾向が続く見込みです。この夏も各地で猛暑となるおそれがあるため警戒が必要です。
とのことで、こちらについては「そうだろうな」という感想しかないだろう。要するに6月から8月は例年通りの猛暑になる確率が高いということである。
そして
なお3か月予報を見ると、3月から5月も全国的に気温は高めになる見込みです。
とあるから、このまま春を飛ばして初夏に突入するのだろう。残念ながら、肉厚の綿裏毛スエットなんかは売れ行きが厳しくなるのではないかと思う。
降水量は平年並みなので、昨年のように6月半ばで梅雨明けするということは無さそうだ。
猛暑に対しての備えは、衣料品業界ではある程度対応できるようになってきた感がある。
これだけ猛暑の年が続いてくれば嫌でも対応せざるを得ない。9月末までは猛暑が続く。これはもう標準的な考え方になっている。問題はその猛暑が何月まで続くかである。
25年10月は、24年10月に比べると猛暑がおさまる時期が早かった。10月10日ごろには猛暑ではなくなっていた。
衣料品各社とも、「秋」の設定時期に苦労をしているようで、先日、繊研新聞にこんな記事が掲載された。
阪急うめだ本店「気温だけでは足りない」 感情に訴える婦人服MDとは? | 繊研新聞
同店婦人服のシーズンMDの考え方の変遷は図の通り(25年8月時点)。24年は、夏のセール(S)開始を前年の7月1日から7月19日に大幅に後ろ倒しするとともに、7~8月を「盛夏」とした。24年秋ごろから「夏のMDを足し算する計画」を進め、過半の取引先の賛同を得て、商戦に臨んだ。結果、夏物プロパー(P)売上高が大幅な伸びとなり、7月売上高はPS計で前年比2ケタ増を達成するなど、盛夏MDは好調だった。ただ、「初秋」「秋」と位置付けた9、10月は高気温が続き、冬物アウターが動かず、盛夏MDの販売期間が想定より伸びたことで、低調な結果となった。
とのことで、阪急うめだ本店の場合、「秋の始まり」を従来通りの9月に設定したところが失敗だったと言える。
大阪の生活者視点でいえば、9月は暦の上では秋かもしれないが、実際は暑い夏である。昔は秋の彼岸ごろに暑さがおさまっていた記憶があるが、最近はそんなことはない。確実に9月末日でも暑い。
だから、9月を「初秋」と設定するのは体感温度との大きな開きがある。9月は「挽夏」と捉えるべきだろう。
さらにいえば、問題は10月である。10月も前半は確実に暑い。半ば前後で暑さがおさまるかどうかが勝負の分かれ目になる。24年のように11月半ば過ぎまで猛暑が続くこともあれば、10月10日ごろに暑さがおさまることもある。どのタイミングで猛暑がおさまるのかは現在の予報技術では読めないということだろう。
衣料品業界の慣習では、10月20日ごろに防寒アウター類が一斉に立ち上がる。10月20日から12月半ばごろまでが防寒アウター類の定価販売時期と位置付けられていて、それ以降はプレセール、クリスマスセール、年末セール、正月バーゲンというように値下げして売ることが通例となっている。
東京・横浜・名古屋・大阪あたりを中心として考えるなら、10月はよくても「初秋」で、下手をすると「最晩夏」くらいの気温MDになるのが現実的ではないかと思う。
防寒アウター類の立ち上げは11月に入ってからが理想で、防寒アウターの値引きセールの開始は1月の成人の日前後くらいからでよいのではないだろうか。
当方ごときが言わずとも、業界は今回の長期予報と昨年までの反省を踏まえて、10月までの季節MDを変更してくるのではないかと思われる。寒冷地は別としてそれ以外の地域では「過ごしやすい10月」というのは、遠い過去の話になってしまったということを認識すべきだろう。
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