MENU

南充浩 オフィシャルブログ

高価格帯リカバリーウェアへの相次ぐ新規参入は勝ち目が薄いように見える

2026年1月28日 トレンド 0

数量的に大ヒットアイテムが近年見当たりにくい衣料品業界において、最大のヒット商品となっているといえるのが、リカバリーウェアだろう。

特にワークマンの「メディヒール」は昨年9月に200万点を完売しており、12月から今年2月にかけては倍以上の437万点を投入することを発表している。

 

これだけ短期間の間に200万点を完売した商材は近年では数少ない。「開始から〇年で累計100万枚突破」という商材は多々あるが、累計とは異なる点が売れ行きの勢いの差といえる。

さて、そんな活況に見えるリカバリーウェアという商材だが、ワークマンが短期間に200万点を完売できた最大の理由は「そこそこ低価格」だろう。

ワークマンのメディヒールの長袖Tシャツと同素材の長ズボンはどちらも税込み1900円で上下揃えて3800円である。

 

 

何度も書いているように、底辺庶民たる当方からすれば3800円の寝間着なんて高いと感じる。単に何の効能も無い寝間着なら、上下セット980円(税込み)のノーブランドのスエットで当方なら十分である。

しかし、疲労回復(するかもしれないよ)と銘打たれた機能性商材としてのリカバリーウェアの中では、ワークマンの「メディヒール」が最安値といえる。

ワークマン未満の価格だと「一般医療機器」というカテゴリーではないものの、靴のヒラキが販売していた「血行促進パジャマ」だったが、こちらも公式サイトでは完売しているらしく、メンズ・レディースともに表示されなくなっている。

血行促進ブーム恐るべしといえるが、靴のヒラキの完売理由もワークマンを下回る安値にあるといえるだろう。

 

 

 

個人的には、ワークマンが増産体制を確立したことと、一般医療機器ではないもののほぼ同等効果がありそうな血行促進パジャマが登場したこと(今年も投入するかどうかは不明)で、そこそこ低価格を求める大衆層はほぼ、囲い込まれたのではないかと思える。そのため、これ以上の新規参入者には正直なところ、勝ち目が薄いと見ているが、それでも新規参入は止まらない。

報道からピックアップする。

チャンピオン初のリカバリーウエア! その人気の秘密を解き明かす | fashion tech news

 

千趣会、血行促進ウェア「リカバミー」シリーズを「ベルメゾンネット」で販売開始。40~50代に向け5アイテムを展開 | ネットショップ担当者フォーラム

 

ヘインズブランズジャパンから「チャンピオン」ブランドとして昨年8月にリカバリーウェアを投入した。タイアップっぽい記事にも書かれているように、スポーツブランドとしての切り口での商材を提案しているように見える。

一方、老舗カタログ通販企業として千趣会はデイリーユースばパジャマ型リカバリーウェアを提案している。

 

 

ただ、気になったのがどちらも値段が高いという点である。

チャンピオンのタイアップっぽい記事に書かれている価格は長袖Tシャツが11900円(税込み)で、同素材と思われる長ズボンも同価格である。上下セットで購入すると24000円弱ということになり、先行ブランド「バクネ」並みの高価格である。

底辺庶民たる当方は到底買う気にもなれないが、世の富裕層は買うのだろうか。ただ、富裕層狙いとしたって、バクネやその他の同等価格の先行ブランドがある中で、チャンピオンをわざわざ選ぶ人がどれほどいるのだろうか。その辺りの調査はできているのだろうか。

 

 

一方、千趣会の商材だが、これは上下セットパジャマが9990円(税込み)となっていて、バクネやチャンピオンよりは安いがワークマンには到底及ばない。だいたいAoki、宝島社の製品と同等価格である。

千趣会の通販というと、庶民的な商材・価格というイメージを持たれている人も当方同様に多いのではないかと思うが、9990円パジャマはちょっとそのイメージから離れていると感じる。

個人的なイメージでは千趣会の顧客層には売れにくい価格設定のように見える。

 

 

ファッション衣料品であれば、類似品が出回っても「値段は高いけどブランドイメージがいいから」とか「何かこっちの方がカッコいい気がする」とかそんなふんわりとした理由で選ばれることは多々あるが、リカバリーウェアは機能性が評価されている側面が強いから、機能性が変わらないのであれば低価格に勝てる要素は薄いのではないだろうか。

特に「疲労回復」「血行促進」という機能性だけを捉えれば、どの商材もさほど変わらないと合繊メーカーの某スタッフからは評されている。また、どの商材も回復度合いが数値で示されているわけでもないし、効果が数値で示されているわけでもない。「血行が〇%改善できました」とか「筋肉の柔軟性が〇%向上しました」とかそんな発表もデータも存在しない。

 

 

あくまでも「疲労回復・疲労軽減」「血行促進」の効果(があるかもね)と謳われているに過ぎない。そうなると、最安値商品で十分だと判断する消費者は当方を含めて多いのではないだろうか。

いずれの新規参入者もワークマンよりも上の価格帯で勝負を仕掛けてきているが、当方にはレッドオーシャンに飛び込んでいるようにしか見えない。個人的にはワークマンのちょっと上の価格帯、例えば上下セット5900円くらいが狙い目ではないかと思うのだが。

 

底辺庶民たる当方は、靴のヒラキが今年も投入するならワークマンを下回る価格の血行促進パジャマを今度こそ試しに買ってみようと思っている。

 

 

 

 

この記事をSNSでシェア

Message

CAPTCHA


南充浩 オフィシャルブログ

南充浩 オフィシャルブログ