MENU

南充浩 オフィシャルブログ

ユニクロの販売終了でわかるメンズスキニーの非マストレンド化

2025年11月4日 トレンド 0

ファッション系のまとめサイトでは時々「スキニーパンツがそろそろ復活の兆し」というコメントを見かけることがある。

ただ、普段の生活ではそんな兆しは微塵も感じない。

もちろん、最先端トレンドとマストレンドが乖離していたり、タイムラグが生じることは承知している。あくまでもマストレンドではそんな兆しが微塵も感じられないという話である。

 

 

繁華街での客引きをしている胡散臭げな若い男たちも最近ではスキニージーンズを穿いていないように見える。

一般的に2015年にスキニー一辺倒の時代が終わり、ワイドパンツが復活したと言われている。もちろん、この2105年時点では先端層に過ぎず、ワイドパンツがマス化し始めたのは2016年以降になる。繁華街での客引きの怪しげな若い男たちは2010年代後半はおろか、2020年代に入っても制服のようにスキニージーンズを穿き続けていた。

2022年1月時点でこんなブログが書かれており、内容はまさにその通りだった。2022年1月に書かれているということは、2021年末までの状況といえる。

2022年、スキニーパンツは完全に「ワル」の制服になった…けど、これからは? – 山田耕史のファッションブログ

 

しかし、最近の客引き男はスキニー姿ではなくなっている場合が多い。もっとも、当方の飲酒の機会が減って繁華街に行く回数が激減したことも影響していて、単にその場を見かける回数が減ったという確率も高い。

それを加味しても3年前と比べるとスキニージーンズ着用者は激減していると感じる。まだ細身のジョガーパンツの方が着用者を見かけるほどである。

 

 

恐らく、スキニージーンズはマストレンドでは2025年時点では絶滅してしまったと言えるのではないか。

マストレンドを探るにはユニクロの商品ラインナップを見るのが正しい。あとジーユー、無印良品あたりをプラスするとほぼ完全にマストレンドが把握できるのではないかと思う。

 

 

何せ、学生から後期高齢者までという幅広い年代層が利用するのがユニクロである。そうなると必然的に商品デザインもサイズ感もシルエットも最大公約数的なものにならざるを得ない。

そこで、今秋冬のメンズのパンツ類のラインナップを見てみると、スキニージーンズが無くなっている。もしかすると2025年春夏もそうだったかもしれないが、その時には確認していないので、正確なことはわからない。ただ、今秋冬物ではメンズのスキニーはユニクロから消滅してしまっている。

 

 

ついでにジーユーを確認すると、今秋冬はメンズスキニーは1型だけ残っているが、1490円に値下げ販売されていて新作は追加されていないので、在庫処分販売しかしていないということが理解できる。

無印良品の今秋冬メンズ商品でもスキニージーンズは消滅してしまっている。

 

結論からいうと、メンズのスキニージーンズは完全にマストレンドではなくなったし、定番でもなくなったということがわかる。

なぜなら、最大公約数的なブランドであるユニクロから消えたということは定番ですらなくなっているということになる。定番なら最大公約数商品として1型や2型は残している。

 

じゃあ、細身パンツが完全に消えたかというとそうではない。

ユニクロもスリムストレートジーンズは展開しているし、ジーユーもストレッチスリムジーンズは展開している。レギュラーストレートより細くてスキニーよりは太いというのがこのスリムストレート(スリムジーンズ)である。

細身需要がゼロになったわけではないし、トップスの形やシルエットによってはパンツを細身にした方がまとまりやすいこともある。そんな時はスリムストレートを穿くということになる。

 

 

2025年になってようやくスキニージーンズがマストレンドから消滅したので、復活は当分先のことになるだろう。早くて2035年くらいだろう。

しかし、スキニーが復活する理由はあまり無いと個人的には見ている。なぜなら、スリムストレートがいまだに残っているからだ。スキニーほどではないが、スリムストレートも細身である。それでいてスキニーほど脚の形を拾わないから、万人に似合いやすい。少なくともスキニーよりは万人向けである。

そうなると、わざわざスキニーを復活させる意味が無いし、よほどの熱狂的スキニーブームでも起こさない限りは、マス層に広がる理由が無い。マス層にとってはスリムストレートの方が似合いやすいからだ。

 

 

 

一方、終わる終わると言われ続けたワイドパンツ類はいまだに終わる気配が無い。以前から書いているように各社が売上高の3割くらいをECで稼ぐようになった現在、試着せずに買ってもサイズが小さくて穿けないという危険性が低いワイドパンツ類は、売る側にも買う側にも便利なアイテムとなっている。

売る側にも買う側にもメリットが大きい商品が無くなるはずはないのである。ついに消滅したスキニーとは対照的にワイドパンツ類はマストレンドが変わっても定番として一定数は残り続けることになるだろう。

 

 

 

この記事をSNSでシェア

Message

CAPTCHA


南充浩 オフィシャルブログ

南充浩 オフィシャルブログ