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南充浩 オフィシャルブログ

ライトオンの再建への地味な取り組み

2025年10月15日 未分類 1

恐らく世間的にはほとんど注目されていないと思うが、個人的にはライトオンの再建プランに興味を持って眺めている。

というのも、従来型のジーンズ専門店チェーンのスタイルでかつてのような売り上げ規模に復帰するのは、現在の国内市場や消費者のマインドを考慮すると、ほぼ不可能に近いと思われるからだ。

ジーンズを壁面いっぱいに積み上げて、何なら、島ステージにも積み上げて、アメカジトップスも積み上げるという店舗が今の消費者の多くに支持されるとは到底思えないからである。

実際に、同時期に買収されたジーンズカジュアルチェーン2位だったマックハウスは早々にこのスタイルを捨てている。何なら社名も変わるし、業務内容も副業的としてビットコインを始めている。

マックハウス、社名を「ジーイエット」に変更──”服からビットコインへ”の転換、鮮明に | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)

 

それにしても経営破綻した、経営破綻しかけたアパレル業者がビットコインへの参入が続いている。

ファッションのANAP、ビットコイン総保有量1000BTCを突破──国内4位 | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)

堀田丸正、「ビットコインジャパン」に 社長退任、仮想通貨業へ転換:時事ドットコム

 

特に堀田丸正は社名までビットコインジャパンに変更するというのは、一体大丈夫なのかと不安になる。この3社に通じるところは、本業のアパレル製品や繊維製品では再建の道筋が立ちにくいところにある。そういう社からするとビットコインで一発逆転という発想になるのではないかと思うが、個人的には高騰もあるが暴落もあるビットコインに比重をかけるのは危険なのではないかと思っている。

 

 

それはさておき。

ライトオンは、ビットコインには手を出していないし社名も変えていない。恐らく、そういう突飛な施策ではなく、不採算を削るという基本的な施策に取り組んでいるのではないかと思われる。

ライトオン 不採算店撤退と値引き抑制で今期黒字化を目指す | 繊研新聞

ライトオンは今期(26年8月期)、売上高208億円(前期比26.1%減)、営業利益2億4000万円(前期は4億5400万円の赤字)を目標に黒字化を目指す。前期は7年連続の赤字だった。25年1月のワールドグループ入り以降進めてきた、不採算店舗の撤退などの構造改革を継続する。商品もジーンズカジュアル主力から、市場のニーズに合わせたトレンド感のある品揃えに刷新し、プロパー消化率を高める。

最大の課題は不採算店舗の多さ。前期は全店舗の約3分の1にあたる110店を退店した。今後は好調なイオンレイクタウン店を筆頭に、郊外や都市部のSC内の店舗を主販路にする。

とある。赤字は継続しているが、赤字額は随分と削減されてきているから、施策は効果を発揮しているといえる。

 

 

店舗を減らした分、ECを伸ばす考えだ。前期末時点の売り上げのEC化率は4.8%と伸び悩んでいるが、グループの支援を受けながら、OMO(オンラインとオフラインの融合)施策などを強化する。これまでは在庫消化のための過度な値引きが常態化していたが、粗利率改善のため、前期から値下げ幅を縮小した。値引き商品目当ての客が減るなどの反動はあったが、今秋から強化した透け感のあるニット製品など、既存のジーンズカジュアルよりも新鮮さを出した商品のプロパー消化率は良かった。秋以降はより、トレンド感のある商品を増やす。

 

と続けられている。

この記事を見ても、かなり基本的なことに取り組み続けているといえる。いわば「凡事徹底」ということだろう。

 

この施策に取り組める要因に一つに、以前にも書いたが、2024年の時点でライトオンの1店舗当たりの平均売上高が1億円あったことが大きいと考えられる。

マックハウスの平均売上高は5000万円しかなかった。

赤字とはいえ、1店舗当たりの平均売上高が1億円あるというのは大きい。売れてない店もあるだろうが、売れている店は1億円以上軽く稼いでいるということになる。

そうなると、不採算店を全部廃止すれば黒字転換できるのではないかという考えに至る。

 

逆に5000万円のマックハウスでは無理である。ビットコインもやむなしだろう。

 

 

定期的にライトオンの店舗を覗いているが、時間が進むごとに店内に陳列されている商品量が減っている。もちろん、大型の棚なんかも撤去されているから見晴らしの良い店になっている。

壁面のジーンズは今のところそのままで、辛うじて「ジーンズ専門店」の名残を残しているが、フロアの陳列なんかは同じワールドの「ザ・ショップ・TK」あたりの物量感である。

什器と陳列量が減ったので以前のようなジーンズチェーン店独特の圧迫感のある店内ではなくなった。

 

 

かつてのジーンズチェーン店ファンからすれば寂しく感じるだろうが、今の物量感の方が現状の消費者には沿っていると思われる。

恐らく、今後、壁面にエドウインとリーバイスのジーンズを積み上げるという陳列方法も一部は残るが今ほどの物量感では残らないだろうと思われる。

 

 

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 comment
  • とおりすがりのオッサン より: 2025/10/15(水) 1:01 PM

    マックハウス以外でもビットコイン投資(投機?w)してるアパレル、元アパレルがあるんすね。
    ANAPは1047.5646BTC持ってて、投資額が155億3375万4353円らしく、
    今日のビットコインの価格が16,953,700円程度なので、現状22億2634万円くらい利益出てるんすねw
    まぁ決済したら、最終的にココから税金20%?とか引かれるんでしょうけど、
    服作って赤字出すよりは良いのかも?でも、平気で10%20%とか暴落することもあるから、
    一瞬で含み損何十億になる可能性も?w

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