ローファー人気の理由の1つは「着脱の楽さ」ではないか
2025年8月8日 トレンド 0
先日、最近のお気に入りである「デイリーファッション パレット」にお買い得品を物色に行った。
以前から書いているように、猛暑期間中は当方は吸水速乾素材のTシャツ・ポロシャツしか着用しない。こだわりのナンタラ綿100%のTシャツ・ポロシャツなんか絶対に着用しないし、買わない。
もちろん、吸水速乾商品を期待して物色していたのだが、商品の中に「綿100%吸水速乾」品番をいくつか発見してしまった。吸水速乾を謳っているが綿100%である。下げ札通りの効果があるなら画期的である。さいわい税込み1089円に下がっているので買おうかと思ったが、期待通りの速乾性が無い場合、タンスの肥やしになってしまうので思いとどまった次第である。
ユニクロ商品でいうと、通常ラインのドライカノコポロシャツという商品がある。当方も値下がり品を何度か買ったことがあるのだが、期待したほどの「ドライ」ではない場合が多い。通常ラインの「ドライカノコポロ」の組成はだいたい綿73%・ポリエステル27%くらいの配合になっている。今夏品番の配合も同様だ。
この場合、綿が多すぎて速乾性が低い。これが「ドライEX」になると綿配合はゼロである。着用してみると、ドライカノコより格段に速乾性が高い。なので、当方は猛暑期間中はユニクロの商品ならドライEXしか着用しない。通常ラインのドライカノコポロはもっと涼しくなってから着用するしかないので、もう二度と買わない。
まあ、長々と書いてきたが汗っかきの当方にとってナンボこだわり素材であっても綿100%は快適ではないのであある。また綿高混率も快適ではない。だから買わないし着用しない。
汗っかきにとっては綿ゼロ配合の吸水速乾素材の方が快適なので、着用するし買う。
当方にとっては、快適や楽さというのが最も重要で、こだわり素材というのは優先順位としては二の次である。そして現在のマス層の嗜好性は当方と同じく快適性が最優先ではないかと感じられる。
先日、こんな記事を見かけた。
そんなローファーの人気が今、再燃している。注目すべきは、オーセンティックなモデルからスニーカーソールをドッキングしたハイブリッドモデルまで、幅広いデザインが支持を集めていることだ。
とある。
井の中の蛙である当方は世界のことは知らないが、国内のマストレンドも同様だと感じる。2020年ごろから急激に男女ともにローファー着用者を見かけることが増えた。逆にハイテクスニーカーの着用者が減った。
2010年代後半のようなハイテクスニーカー一辺倒ではなくなり、その着用者の何割かがローファーやワークブーツに流れたと思われる。このころからナイキのスニーカー転売投機ブームが大崩れし始めた。
この記事では2020年頃からコレクションブランドなどの提案がきっかけだと説明している。
物事は一つの要因だけで決まることは少ない。コレクションブランドの提案は要因の一つだろう。それ以外に国内ではバブル期ファッションの復活も大きかったのではないかと個人的には考えている。
当方が高校生・大学生のころはバブル期を含んでおり、その当時のメンズはソフトスーツが全盛期だった。ソフトスーツを着てポーチを小脇に抱えて、タッセルローファーを履くのがとてもナウかったことを記憶している。
オーバーサイズの復活でバブル期ファッションも復活したが、同時のローファーも復活できる土壌が整ったともいえる。
そもそも2020年よりも以前に、ユニクロ&ルメールがキャンバス製のスリッポンシューズの販売を開始しているので、その時からローファー復活の機運があったと考えるべきだろう。
バブル期の記憶があるオッサンとしては、オッサンがスリッポンを履いて大丈夫なのだろうかとおびえながら着用し始めたが、改めて履いてみると、着脱の楽さを再認識した。
ビジネススタイルもどんどんカジュアル化が強まっているので、その当時からスーツ時にもユニクロ&ルメールのキャンバススリッポンを履くようになった。
その後、2021年にコンバースのキャンバスと一部合皮スエード製のローファー型スニーカーをYahoo!ショッピングで5500円(税込み)くらいで買って、現在ではスーツ時にはもっぱらこれを着用している。

ローファー人気の理由の1つとして当方は「着脱の楽さ」が挙げられるのではないかと考えている。
着脱の時に靴紐をほどいたり結んだりするのはめんどくさくてたまらない。本来は足に合わせて紐で調整すべきであることは承知している。しかし、座敷の居酒屋で知人と飲んだ後に、靴紐を結ぶのは煩わしい。その点ローファーならその手間は不要だ。
伝統的なローファーもさることながら、やはりクッション性は悪い。しかし、記事中でも取り上げられているスニーカーソールのローファー(正確にはローファー型スニーカーだろうか?)ならどうだろうか。着脱が楽な上にクッション性は伝統的なローファーよりも格段に良い。
「先端のこだわり層」の嗜好は当方には皆目わからないが、マス層の嗜好性は明らかに快適性・機能性・利便性を重視していると当方は感じる。猛暑で吸水速乾素材が定着化したように、ローファー人気も着脱の利便性・楽さに拠るところが大きいのではないかと思っている。ローファーはこのまま1つの分野として定着することになるのではないか。
マス層に売りたい物は快適性・機能性・利便性を最重要課題として取り組むべきだろう。