今年も秋の残暑が厳しく冬は寒くなるかも、という予報
2025年7月25日 天候・気候 0
7月も下旬となったが、連日の猛暑である。
日中は屋外を歩くのが苦痛で仕方がない。ただ、このところは比較的湿度は低めでその点だけは救いがある。
とはいえ、最高気温35度越えが続くと老体にはこたえる。
さて、そんな猛暑の中、北海道では史上初めて最高気温40度が続いている。
北海道 帯広 24日の最高気温 40度の予想 命に関わる危険な暑さのおそれ 熱中症に厳重警戒を | NHK | 熱中症
気温だけでいうと、大阪よりも北海道の方が高いという異常さである。
北海道の異常高温は今夏だけのことかもしれないが、関東から九州にかけて最高気温35度越えというのは、これから夏の常態化するのではないかと思えてくる。
そんな高温下では、暑さが苦手な当方は活動する意欲さえ無い。
着る服は吸水速乾素材ばかりである。綿100%Tシャツなんて着用できない。
夏物衣料はそれなりに順調に動いているのではないかと思う。ただ、業界関係者が気になっているのはこの暑さがいつまで続くのかという点ではないだろうか。
9月末まで暑いことはもう標準化してしまっている。問題は10月のいつ頃まで厳しい残暑が続くのかである。
一部のブランドを除くと、衣料品の売れ行きは気温に密接に関係している。暑ければ冬物は売れないし、寒ければ夏物は売れない。
だから夏が暑くて冬が寒いというのは衣料品業界にとっては好条件なのである。ただ、問題は暑い時期・寒い時期が長引くことは問題である。
残暑が続くと秋物・冬物は売れないし、寒さが続くと春物・夏物は売れない。
昨年10月は残暑が厳しく月末になっても暑さは衰えなかった。当方も半袖Tシャツで過ごしていた。そのため、各社の10月販売は軒並み不振だった。
暑くて秋物衣料を買おうという気にならない。
結局、11月17日まで残暑が続いたが18日から一気に涼しくなったため、下旬の販売は盛り返して11月は各社ともに好調に転じた。もし、18日から気温が下がらずに月末まで残暑が続いたとしたら、11月の販売も大コケしていただろう。
さて、今年の残暑はどうなのかというと、先日、エルニーニョ監視速報が更新され、今年秋は「ラニーニャ傾向が強まるのではないか」と予測されている。
ただ、現時点での予報なので、今後はまた変わる可能性もある。
とのことで、上記の見出しだけでだいだい内容を理解していただけるのではないかと思う。
動画の2分ごろにグラフが出ているが、10月ごろにラニーニャ傾向になる確率が50%にまで高まっている。これによって「ラニーニャ傾向になる確率が高い」というわけである。このラニーニャ傾向となった場合、冬は寒さが厳しくなる。

2024年の冬は久しぶりに寒さが厳しかったが、それはラニーニャ傾向だったからで、2025年冬も同様の傾向になる可能性が低くないというわけである。
気になるのは「残暑が厳しい」という予報だが、長期化するかどうかにはいまだに言及がない。
繰り返すが9月末まで暑いことはすべての人は織り込み済みであり、衣料品業界もその対策はすでに終わっている。
東京・大阪では10月中頃まで夏日が続く年が多く、10月中頃から涼しくなるかどうかが秋物の売れ行きを大きく左右することはご存知の通りである。
残暑が厳しいという予報だから、10月中頃まで夏日が続く可能性は高いだろう。
となると、各社がすでに発表しているように、10月末まで夏物や夏素材衣料の投入を決定していることはそれなりに効果を発揮するのではないかと思われる。
ただ、10月に入るといくら暑くても半袖は売れにくくなるという報道もある。たしかにいくら暑いと言っても、早ければ10月中頃から涼しくなるし、遅くとも通常なら10月末には涼しくなる。そうなると着用期間が短い半袖をわざわざプロパーで買う人は少ない。夏に買った物を着るか、値下げされた夏物の売れ残りを買えば済む話である。
しかし、その一方で従来型のガチの秋冬服が売れる気温でもない。10月に買ったところで最低でも1か月はタンスに寝かせておかないといけない。だから、ガチの秋冬服を投入しても売れにくいだろう。
やはり、夏向け素材で作られた秋冬服あたりが最適解ということになるのではないか。
最近、SNSでは70年前とか50年前の夏の気温が話題となっている。
最高気温が25度なんて表示されていて、それが本当かどうかはわからない。SNSに限らずネットにはガセ、デマも多数流れてて玉石混交である。
しかし、40代半ば以上の年代の方なら記憶があると思うのだが、小学生・中学生のころのプールの授業で気温も水温も低くて凍えるような日が少なからずあった。
2010年代半ば以降、そんな肌寒い日など7月・8月に体験したことがない。
その一点だけを比較しても50年前に比べると夏の高温化が慢性化していることは間違いないと言えるのではないだろうか。
その頃と現在では季節MDが変わるのは当然だろうし、売る物が変わるのも当然だろう。春物衣料はともかく(肌寒い3月・4月は少なくない)として、厳しい残暑が当たり前に続く状況では従来型の秋物衣料が削減されるのは当たり前ではないかと思う。