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南充浩 オフィシャルブログ

衣料品のネット通販を利用する動機の最多は「安さ」で、衣料品の購入頻度は年々減少しているという現実

2025年7月11日 トレンド 0

夏のバーゲン論争がいまだに続いているが、毎月何かしらの値下がりした服を買っている当方としては、好きな時にバーゲンと銘打てばよいのではないか、としか思えない。これは完全に買う立場としてである。

実店舗の場合、ユニクロ、ジーユーの値下げ品を買うことがほとんどだが、たまに無印良品、大手スーパーの平場でも値下がり品を買う。

それでほぼ事足りていて、それ以外はネット通販で値下がり品を毎月買っている。数少ないこのブログの読者ならご存知だろうが、アンドエスティ(旧ドットエスティ)、アーバンリサーチ、ベイクルーズストアがほとんどで、たまに楽天市場、ヤフーショッピング、Amazonで値下がりした衣料品類を買う。

ハッキリ言って、この7種類のネット通販のどれかで値下がりした服を毎月買っているので、ことさら夏のバーゲン、冬のバーゲンに行く理由が無くなった。人混みが嫌いな当方にはちょうど良い。

 

 

自分の購買行動を振り返るとこんな具合なので、同様の人も少なくないのではないかと思っている。

そうしたら、こんなアンケート記事を拝読した。なかなか興味深い内容なのでご紹介したい。

衣料品の購入場所、ECは37%。理由は「セールなどで割安で購入できる」「店頭よりも価格が安い」【アパレル購入場所の消費者調査】 | ネットショップ担当者フォーラム

マイボイスコムが実施した衣料品の購入に関するインターネット調査によると、4割弱が衣料品の購入場所は「インターネット」と回答した。ECを選ぶ理由は「セールなどで割安で購入できる」「店頭よりも価格が安い」などがあがった。

調査対象はアンケートモニター1万1728人で、調査期間は2025年6月1~7日。

とのことだ。

 

この前段部分をもう少し詳細に説明されている箇所を見てみよう。

衣料品購入者が直近1年間に購入した場所を聞いたところ、最も多かったのは「衣料品量販店の単独店舗」で42.9%、続いて「インターネットショップ」が37.0%、「ショッピングセンター・モール」が36.8%だった。

年齢層別に見ると、「駅ビル・ファッションビル」「ショッピングセンター・モール」は若年層で高く、「衣料品量販店の単独店舗」は10歳代と20歳代で低い。「インターネットショップ」は、女性30~40歳代で高い傾向があるという。

とあり、複数回答ありだが、37%の人がインターネットショップで購入している。ただ、複数回答なのでインターネットで買う人は他の販路でも買っている可能性が非常に高い。

 

 

この37%のインターネットショップで買う人の理由についてまとめられているのが以下の部分になる。

ECで衣料品を購入する人に、店頭ではなくECで購入する場面を聞いたところ、最多は「セールなどで割安で購入できる」で31.6%、続いて「店頭よりも価格が安い」30.0%、「たまたま欲しいものを見つけた」が27.2%だった。また、「衣料品は、ほぼインターネットで買う」は25.4%だった。

「店頭よりも価格が安い」「セールなどで割安で購入できる」など、価格に関する項目は女性若年層で高い傾向にあるという。

とのことで、安く買える、店頭よりも安いという答えが1位と2位で合計すると61・6%を占める。もちろん、これも複数回答ありだから、すべての項目を選んだ人も少なからずいることだろう。

ただ、インターネット通販で買う動機に「安く買える」ということが多くを占めることは厳然たる事実といえる。

 

 

で、冒頭の当方の購買行動に戻るのだが、当方の場合も値下がり品を目当てに、趣味と実益を兼ねてネット通販で毎月服を買っている。そのため、大型商業施設の夏冬バーゲンそのものに興味を失って久しい。また、年中値下げ品が並んでいるユニクロ、ジーユー、無印良品などで買うことも加わって、百貨店・ファッションビル・ショッピングセンターの「夏冬バーゲン」にわざわざ行きたいとは思わなくなっており、同様の人も少なくないと考えている。そのため、「バーゲン」と銘打ってもメディアや施設側が期待しているほどには集客できにくく(ひいては売れにくく)なっていると考えられる。

 

 

この調査は全項目が興味深いのだが、中でも興味深いのが衣料品の購入頻度である。

グラフをお借りしてここに貼り付けさせていただく。

衣料品の購入頻度は、最多が「半年に1回程度」で29.4%。続いて「3~4か月に1回程度」が25.5%、「1年に1回未満」が12.9%だった。マイボイスコムがこれまでに実施した同調査の結果と比べると、購入頻度は減少傾向となっている。

とのことで「1か月に1回以上(毎月買う)」はたったの5・1%しかいないことがグラフからわかる。洋服を毎月買う人が如何に希少種であるかがわかるだろう。変人・変態の域に達していると言っても過言ではない。

 

このグラフは過去に2~3年おきに行ってきた調査結果も表示されているところが優れている。

「毎月買う」と答える人は年々減少しており、10年前の2015年には8・8%もいたのに2025年には5・1%にまで減少している。

反対に増加しているのが「半年に1回」「年に1回」「年に1回未満」という項目で、本文にもあったように購入頻度は毎回減少する傾向が加速している。

これはひとえに税金や社会保障費の負担増、他の趣味への支出増によるところで、衣料品への支出は後回しになって行っているということになる。

 

特に「年に1回未満」の人は12・9%にまで増加しており、「毎月買う」人の2倍以上もいる。

これがマス層の購買行動だといえる。

 

これを踏まえて、実店舗もネット通販も販促施策を考える必要があるのではないか。2000年代後半までのように衣料品に強い関心を持っていて最優先で支出をするという人は、経済環境の変化と娯楽の多様化によって著しく減少していることを直視すべきだろう。

 

 

 

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