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南充浩 オフィシャルブログ

12月以降の気温は「平年並み」とはいうものの暖かい日と寒い日の差が激しくなりそう

2024年11月25日 天候・気候 0

今年の11月はかなり珍しい気温の推移をしている。

大阪を基準に振り替えると、さすがに猛暑は収まったものの最高気温25度前後の日が17日まで続いた。これほど涼しくない11月は異例である。

18日からは一転して秋らしい気温になったが、恐らくはこれでもまだ平年並みというところだったのではないかと思う。

23日、24日はかなり冷え込んで、今週は月曜から木曜くらいまではまた高気温の予報が続く。木曜から3日間くらいは冷え込むようで、その後、12月中旬までは13~15度の最高気温で推移すると予想されている。

23日・24日の冷え込みで防寒着類や保温肌着の売れ行きはかなり好調だったのではないかと推測される。

 

 

そんな中、12月~来年2月までの3カ月予報が先日発表された。

ご存知の方も多いと思うが、概して「平年並み」という予報で、暖冬傾向ではないという予測になっている。

寒い冬へ 12月~来年2月の気温は「平年並み」 日本海側は雪・雨多い 3か月(tenki.jp) – Yahoo!ニュース

気象庁は今日19日、この先の3か月予報を発表。季節が急加速し、12月~来年2月の気温は全国的に「平年並み」。北風が身にしみるような寒さの日が増え、日本海側では雪や雨が平年に比べて多い傾向に。

これらのことから、東・西日本を中心に冬型の気圧配置が強まる時期がある見込みです。

ザックリと抜粋引用するとこんな感じである。

 

 

衣料品販売の観点からすると、11月18日以降は全般的にかなり冬物衣料品が好調に動きそうだ。ネット通販ページを見まわしただけの感想だが、18日以降はセーター、防寒アウターなどの冬物衣料品の在庫が急速に減っている場合が多い。最近の通販だと在庫がたくさんある場合は「在庫あり」と表示されていて、少なくなると「残りわずか」となり、最後は「在庫1枚」となって「品切れ」になる。

つい10日ほど前まで「在庫あり」だった品番が、18日以降はいきなり「在庫わずか」とか「品切れ」になっているものが多いから、冷え込みで急速に売れたのだろうと考えられる。

平年並みの気温が続くという予報なので12月、1月の冬物衣料品も好調に消化できそうである。

 

 

その一方で「平均気温は平年並み」なので違う解釈の予報も存在する。

周知されているが平均はあくまで平均に過ぎないので、めちゃくちゃ高い数値やめちゃくちゃ低い数値が混じると、平均は大きく左右される。

平均気温は平年並みと言っても、平年並みの気温が毎日確実に続くわけではなく、異常高温や異常低温によって左右された結果平年並みになるという事態もあり得る。理論的には。

例えば、この報道。

ウェザーニューズ 今冬の気温は平年並みから高め | 繊研新聞

ウェザーニューズ(千葉市)は今冬(12月~25年3月)の気候予想を発表した。それによると、今冬の気温は東日本は平年よりやや高い~高い傾向で、西日本は平年並み~高いという。全国的に時々寒気が流入して気温が下がり、気温の変動が大きくなると予想している。

昨冬はエルニーニョ現象が発生し暖冬となったが、今年は現時点では太平洋熱帯域でエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない中立の状態で、海面水温は弱いラニーニャ現象時に近い状態となっている。偏西風がやや南に蛇行していて、西日本を中心に平年程度に寒気が南下する見込み。

とのことで、この予報によると、基本的には暖かい日が多いが寒気がときどき流れ込んで寒い日がある。その結果「平年並みの気温」になるということになる。

続けて

気温と降水量の傾向が今シーズンと類似しているのは21~22年と22~23年の冬で、気温は北~西日本で平年並みかやや低い傾向で寒暖の変動が大きかった。今冬は、北日本全域と東日本の日本海側の気温は平年より高い傾向、東日本の太平洋側は平年よりやや高い~高い傾向、西日本の日本海側は平年並みか高い傾向、西日本の太平洋側は平年並み~やや高い傾向と予想する。

と締めくくられている。

 

21~22年冬、22~23年冬というのは、正確に言うと、21年12月から22年2月、22年12月から23年2月ということで、どちらの12月も比較的暖かい日が多かったが、下旬に3日間ほど大寒波が訪れた。また23年1月は比較的暖かい日が多かったが下旬に3日間ほど大寒波が襲来して、京都市で豪雪のために電車が8時間以上止まったことは記憶に新しい。

この予報ではその時に近いと気温変化を予測しており、基本的には暖かい日が多いが、寒波が襲来して3日間ほど寒い日が続くことが何度かあるという状態を想定しているのではないかと思う。

先述した気象庁の3カ月予報でも冬型の気圧配置が強まる時期がある」と指摘しているので、平年並みの気温が毎日続くというよりは「時々寒気団が流れ込んで寒くなることがある」と考えているのではないかと思われる。

 

さて、そんなわけで、毎日寒い冬というよりは寒暖差の大きい冬になりそうである。個人的には大掃除が楽にできるように今年末も、2023年末のような暖かい日が続いて欲しいと願うばかりである。

 

 

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