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南充浩 オフィシャルブログ

吸水速乾肌着の上から着る服も吸水速乾素材であることが望ましいと考える理由

2024年8月29日 商品比較 1

現在、非常に進行速度が遅い台風10号がノロノロと進んでいる。

この台風が過ぎると、猛暑は完全に終わり朝晩の最低気温も24度以下になるようで、暑がりで汗っかきの当方はホッとしている。

何度も書いているように、当方は暑さに弱く汗を大量にかく。

汗の量を厳密に測ったことが無いので正確な量はわからないが、恐らく平均の1・5倍から2倍くらいはかいているのではないかと思う。

さすがに連年の猛暑にすっかり慣れてしまって、35度になるまではさほど苦痛とは感じなくなったが、それでも汗はかいている。特に35度の猛暑に達すると、歩いたり作業したりしている間はずっと頭、胸・背中から汗を流し続けている。洋服が乾く暇もない。ちなみに真夏は毎日4リットルくらい水を飲んでいる。

そんな状態なので、猛暑日が続いている間中、当方は吸水速乾肌着の上から吸水速乾Tシャツを重ね着して過ごしている。

猛暑日が終わると、肌着の上に着る物が綿Tシャツ、綿ポロシャツに変わり、日中の最高気温が24度未満になると長袖シャツを羽織り始めるという年間サイクルとなっている。

 

 

さて、そんな当方だが、知っている範囲でいうと男性だと当方と同じくらいに暑がりで汗っかきな人を少なからずいる。

先日、某メディア関係者から「編集長が『吸水速乾肌着を着ていてもずっと汗で濡れたままなので何とかならないか?』と嘆いている」という相談があった。まあ、深刻な相談ではなく雑談程度の相談である。

これに対して、当方と同じ悩みを持っている人がいるのだなあとちょっと親近感を抱いてしまった。

汗をかく量は千差万別だが、当方と同じくらいの汗っかきだと仮定して話を進めたい。当方も54年間なんやかんやと真夏の汗に悩み、様々な施策を試した結果、現在のスタイルに至っている。

不満が無いわけではないが、現状では吸水速乾肌着の上から吸水速乾Tシャツを着るのが最善の策ではないかと思っている。

 

 

ただし、汗が止まるわけではない。

先ほどの某メディアの方からの悩みに戻ると、吸水速乾肌着を着ていても汗は止まらない。綿100%肌着に比べると濡れても乾くのが速いのと、ポリエステルやナイロンがメイン素材となるため、綿100%肌着よりも濡れていても肌に貼りつきにくいのがメリットだといえる。

ただし、当方の吸水速乾肌着もずっと濡れて冷たいので不快ではある。しかし、これは「吸水後1秒で乾く」みたいな超速乾素材が開発されない限り解決はしないので諦めている。

当方も試行錯誤を毎夏繰り返していて、いくつかの吸水速乾肌着を試している。

グンゼYGカットオフ、グンゼインティー、エアリズム、ボディワイルド合繊100%などである。今夏はグンゼのアセドロンの鹿の子タイプをそこに加えて試してみた。

結果から言うと、当方の体感はどれもさほど変わらない。ただ、綿成分多めよりはポリエステル100%とかポリエステルやナイロンの合繊が主成分となっている物の方が肌離れは良いと感じる。

猛暑日の日中に屋外で移動している当方着用の吸水速乾肌着は常に汗で濡れている。

 

 

以前、グンゼの中の人と吸水速乾肌着談義になったことがあるが、当方は今も継続品番なのかどうかわからないが、5年くらい前の吸水ポリエステル100%ボディワイルドが最もマシだと感じているので、「もっと吸水ポリエステル100%肌着の供給量を増やせないのですか?」と尋ねてみた。

(当方が最も着ていてマシだと感じるボディワイルドの吸水速乾肌着 ポリエステル85%・ポリウレタン15%)

 

そうすると、「そういうご意見がある一方で、『やはり綿がいい』とか『肌が弱いので綿成分多めの方が良い』という意見も少なからずあるので、難しい問題です」という答えが返ってきた。

これにはなるほどと納得したわけだが、個人的な考えで言えば、綿に対してのこだわりがなく、さらに肌も弱くないのであれば、吸水ポリエステル100%肌着が最も「マシ」な着心地ではないかと思っている。

 

 

そして、吸水速乾肌着を着る上で最も重要なことは、その上に着る服の素材だと思っている。

これはあまり誰も唱えていないので当方の個人的な意見だが、

 

吸水速乾肌着の上から着る服も吸水速乾素材であることが望ましい

 

と考えている。

 

 

理由は簡単で、吸水速乾肌着で吸収された汗は当然空気中に蒸発する。その際、一旦は肌着の上に着た服に水分は吸収されそこから蒸発することになる。

そのため、上に着た服の速乾性が低いと肌着から蒸発した水分は上に着た服でとどまり続けることになりやすい。となると、上に着る服も吸水速乾素材でできている方が望ましく、吸収された汗も蒸発しやすいと考えられる。

 

 

なぜ、この結論に至ったかというと、2010年代後半の猛暑日の真夏に吸水速乾肌着の上から綿100%の半袖シャツを着て出かけたことがあった。

肌着はそれなりに効果を発揮してくれていたが、ふと見ると、上に着たシャツがいつもよりボトボトに濡れているのである。何なら洗濯したばかりではないかと思うほどに濡れているのである。

綿肌着の上から綿シャツを着ていたころはここまで上のシャツが濡れることはなかったので慌ててしまったが、出先で着替えもないので、そのまま過ごしたわけだが、反省して後日に上から着るシャツ、Tシャツ、ポロシャツを吸水速乾素材の物に変えてみると、上に着た服の濡れ方がマシだったし、乾くのも速かった。

そのため、それ以降は猛暑日が続く限りは吸水速乾肌着の上からは吸水速乾素材の服しか着ていない。

 

それでも今夏の猛暑日では吸水速乾Tシャツもずぶ濡れだったので、来年からは、今夏話題となった冷却ペルチェベストを買ってその上から、買って以来全く稼働していない空調服ベストを着てみようかと考えている。

もう、繊維の機能性だけでは凌げないほどの酷暑となっていると感じる。

 

 

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 comment
  • とおりすがりのオッサン より: 2024/08/29(木) 11:50 AM

    グンゼのクールマジックだったかの肌着を夏場は着てますが、レーヨンとポリエステルの混紡なので、やっぱりベタつくんすよね。なぜかグンゼはポリエステル100%のがあんまりない感じ。同じデザインでポリエステル100%もあったらそっちを買うんですけどね。私の父親なんかは、80歳まぎわで綿の肌着しか着ないですが、高齢者だと綿信者の人が多そうっす。

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