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南充浩 オフィシャルブログ

ざっくりとした4大SNSのユーザーの嗜好性

2024年8月5日 SNSについて 1

当方は使ってはいるもののSNSにさほど興味は無いし、バズりたいとか「いいね」をたくさんもらいたいとか、「映えたい」とかいう欲求も無い。

しかし、ブランドや企業からすると今までメディア任せだった発信が自分から行えるようになったことはSNSの大きなメリットだといえる。

SNSと言ってもメジャーなものだけでも5つ、6つあるわけで、それぞれに特色がある。その特色を無視して発信したところで労多くして益なしという状態になってしまう。

SNSに強い人たちは、そんなことはとっくにご存知のことであるから、わざわざまとめる必要も無いが、そうではないがビジネスツールとして育てたいという人にはそれぞれのSNSの特色がザックリと分かった方が良いのではないかと思うので、この記事を紹介したい。

 

Facebook・Instagram・TikTok・Xのヘビーユーザーはどんな層? FBは40代以上の男性が半数、インスタは女性が6割超 | ネットショップ担当者フォーラム (impress.co.jp)

ヴァリューズが実施した4大SNSのヘビーユーザー比較調査によると、Facebookのヘビーユーザーは40代以上の男性が半数を占め、Instagramは10~30代を中心に女性が6割超を占めることなどがわかった。

ヴァリューズが独自保有する約250万人の消費者パネルから収集した行動ログデータとアンケートデータを活用し、4大SNSである「Facebook」「Instagram」「TikTok」「X」それぞれのヘビーユーザーについて調査。ヘビーユーザーの属性、購買意識や興味関心などを調査してユーザープロファイルを作成した。

とのことである。

プライベートでもこの4つのうちのどれか、または複数をやっている人は多いと思うが、ビジネスとして活用するならこの4つが効果的ということになるのだろう。ただ、SNSにも流行り廃りがあるから、何年か後にはまた違った勢力図になっているだろうから、その都度、知識のアップデートは必要になる。

 

このアンケート記事のキモは

性年代別の傾向を見ると、Facebookは他SNSよりも20歳代の割合が低く、40歳代以上の男性が全体の47%を占めるなど、男性が過半数を占める唯一の媒体となった。

Instagramは20歳代女性を中心に、10~30歳代女性の割合が高く、女性割合が66%と他SNSと比べて最も高い。

TikTokは男女ともに10歳代が最大で、10~20代男女で過半数を占めた。

Xは男女ともに20歳代が多く、他SNSと比較すると20・30歳代男性の割合が最も多い。全体では男性割合が48.7%、女性割合が51.3%で、最も男女比率に差がないSNSとなっていた。

という箇所だろう。
フェイスブック以外の3つのSNSはいずれも女性の方が使っている比率が高い。積極的に投稿しているかどうかは不明だが、閲覧だけという女性も多いのだろうと推測できる。いわゆる情報収集ツールとしてのみ使用しているという状態だ。男女比率に差がないXですら、女性の方が2・7%多い。
一方、国内のフェイスブックユーザーは男性が多く、記事本文についている画像では、「男性比率が54・4%」と明示されており、唯一男性が過半数を越えるSNSである。本文にも書かれているように40代以上の男性ユーザーが多い。実際にフェイスブックで当方がやり取りする人は男女ともに中高年ばかりである。一番若い人でも30代半ばから後半だろう。20代~30代前半の知人は皆無である。
ただ、海外ではフェイスブックユーザーが今でも多いと言われていて、欧米はもとより台湾でもフェイスブックユーザーは多いと言われているので、海外進出したいブランドや企業はフェイスブックでの発信は必要不可欠だろう。日本国内で売りたいブランドや企業は、中高年男性向けのアイテムはフェイスブックが最も適合しそうである。
アパレルだとインスタグラムでの発信が現在は主流だと感じるが、インスタグラムは女性比率が高い。ということはメンズアイテムをインスタグラムで発信してもなかなか難しいということになる。
また、使用者の嗜好も重要でこの記事では
Instagramユーザーは「1人で過ごすことが好き」が少なく、「休日の過ごし方はアウトドア派である」が高いという。友達と出かけることが好きな若い女性というユーザー像がうかがえる。また、「クチコミや評判を参考にする」「自分が良いと思ったことを人に伝える」といった項目も高く、Instagramには発信頻度が高いユーザーが集まっている傾向がある。
とあるから、当方のように「一人で過ごすオッサン」にはインスタグラムは甚だ相性が悪いといえる。また、若い女性向けアイテムでもユーザーは一人で過ごすのが好きではなく、休日はどこかに出かけたい(多分、映える場所ww)という嗜好なので、いわゆる陽キャとかパリピとか言われるような性質だと想像できる。そういう嗜好の人に狙いを定めた商材や売り方が必要になるだろう。
一応、当方もやってみてはいるが、正直なところ、「一人で過ごすアウトドア嫌いのオッサン」たる当方にはインスタグラムの何が面白いのかさっぱりわからない。他者の投稿なんてほとんど見ないし、自分の投稿だって至って不熱心である。そしてその程度の使い方で良いと自分で思っている。
記事につけられている画像ではX(旧ツイッター)のユーザーの嗜好について
「一人が好き」が他のSNSに比べて最大で、「アウトドア」は最小
とあるから、インドア志向の現代の若い男性ユーザーが多いと結論付けられている。「一人で過ごすアウトドア嫌いのオッサン」たる当方もXが一番使いやすいと感じている。
ということは、「上質で高品質でこだわりの〇〇素材をナンタラした高価なモノづくり系の服」なんていうのは、ターゲットが恐らく中年以上に設定されているので、X上でいくら渾身の力を込めて発信し続けたところであまり効果が無いということになる。
この辺りの知識を前提として、自社の商材やサービスをそれぞれのSNSに適した形で発信することが、今後の情報発信には必要不可欠だろう。
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 comment
  • とおりすがりのオッサン より: 2024/08/05(月) 11:28 AM

    ちょっと知ってるアラフォーの元アイドルのおばちゃんは、インスタで服の紹介とか続けていて、「こんなの商売になるんかいな?」と思ってたら、割と若い女の子が見ているようで、街中で声掛けられたりすることもあるそうw
    その人は、X(Twitter)は向いてないけどインスタは更新しやすくて好き、とか言ってたのでアンケート結果は合っているのかも。私なんかはインドア派のおじさんなので、Xのほうが見やすいんですがw

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