
転売ヤーバブルは突然に崩壊してしまうことが多いという話
2024年7月16日 トレンド 1
三連休も終わったが、今回は単なる当方の感想である。
三連休初日の13日土曜日にまた開店前のジョーシンへ向かった。今日発売の「HGガンダムダブルオーコマンドクアンタ デザートカラー」を買うためである。
長いのでコマンドクアンタと略するが、このプラモは以前にオリーブグリーンのミリタリーカラーで発売されたが、今回は内容は同じで色だけをサンドベージュに変えたプラモである。
以前のオリーブグリーンを買わなかったので今回は色変えキットを買ってみようと思ったわけである。
いつもより5分くらい早く、9時47分に到着した。
いつものガンプラ新製品発売日なら最低でも7~8人、多ければ30人以上が並んでいる。実際6月29日はそうだった。
ところが今回はそうではなかった。ジョーシンの入り口に並んでいる人はわずかに1人だった。当方は2人目となった。
開店するまでの10数分間で当方の後ろに並んだのは2人で、総勢4人しか並ばなかった。
これには驚いてしまった。コロナ禍、特に2020年秋以降にガンプラの新製品発売日にこれほど並ばなかったことは今回が初めてである。
もちろんコマンドクアンタの色違いバージョンというキットが不人気だという理由も考えられるが、それにしてもこれまでは「こんな機体にそんなにみんな並ぶの?」というくらいに並んでいたので、今回に限っては異例中の異例だった。
実際、同好の士である知人に尋ねても他店舗でもコマンドクアンタは余裕で買えたとのことで、三連休最終日に電球が切れたのでいつものジョーシンに買いに行ったら、コマンドクアンタがまだ1個だけ残っていた。
ここまで売り切れないことも近年は珍しい。
これは単なる感想なのだが、もしかすると転売ヤーに起因するガンプラバブルが弾けてしまったのではないだろうか。
当然、この1回だけで決めつけるのは早計で、7月20日にも8月3日にもガンプラ新製品は発売されるから、それらの状況を見てから結論を出さねばならないことは承知しているが、それでもカラバリのキットにこれほど並ばないというのもバブル崩壊の兆候といえるのではないかとも感じた。
近年、様々な趣味バブルが崩壊しており、その崩壊は突然やってくるらしい。
まず、今年5月にはカードゲームのバブルが崩壊してしまったようで、そのころにポケモンカードバブル崩壊、ワンピースカードバブル崩壊などの記事が集中している。
一例をあげるとこんな感じだ。
ポケカが暴落している理由を徹底解説!バブル崩壊の原因や今後の予想、ランキングも紹介します | ポケカや遊戯王のオリパ優良店情報メディア|オリパオンライン (oripa-online.jp)
ワンピースカードバブル崩壊で相場が暴落?暴落率・その後の反転率を分析してみた | magi
こんな感じでいずれも今年5月の記事だ。
コロナ禍以降、カードゲームの転売バブルもすさまじく、人気のカードセットは5万~10万円で売買されていた。20万円なんていう転売価格も聞いたことがある。
興味の無い人からすれば、あんなカードに5万円とか10万円を支払う人がいるのかと驚かれることだろう。当方も興味が無いのでそう思ってしまうが、趣味の人からするとそれくらいの価値があった。
まあ、洋服や靴だって同様の商材なのだが。
しかし、メーカー側も転売ヤー対策としてカードの増産などを積極的に行ったようで、結果的に転売バブルが崩壊して一般人、数寄者が買いやすくなった。
それより以前に崩壊したのがレアスニーカー転売バブルである。
これはコロナ禍以前から始まっていたレア(希少)スニーカーの高額転売バブルが昨年夏ごろに突然終わったというものである。
例えばこんな記事がある。
世間のスニーカーブームがいきなり終わってしまったのですが|伊藤聡 (note.com)
2023年、驚くべきことにスニーカーブームが終わってしまった。本当に終わったのだ。これはなにも「私自身がスニーカーに飽きてしまった」「マイブーム終了」という意味ではない。世間的に、そして何人かの識者の意見によればおそらく全世界的に、あれほど熱狂的だったスニーカーブームがいきなり終焉してしまったのである。店頭には買い手のない製品が積まれ、メーカーはセールを連発し、ショップは次々に閉店し、新製品を買うための行列はなくなった。
とある。
当方はレアスニーカーに対しても興味が無いから、あんなものが何十万円で転売されていたのを見ると欲しい人の気持ちは理解できない。
まあ、他人から見れば当方がガンプラ新製品発売日に並ぶのも同様だということは重々承知している。
スニーカーが欲しければ通常ライン商材か、ABCマートの値下げ品を買えばそれでいいというのが当方の考え方である。ただ、レアスニーカーを集めたいという趣味に関してはそういうものだとは理解している。ただ、当方はそれに興味が全くないというだけの話である。
そうすると、今年6月にはこんな記事が掲載された。
要するにアトモス創業者は、仕入れたスニーカーを転売市場へ横流していたという話である。この記事がレアスニーカー転売市場の完全にとどめを刺したのではないかと思えてくる。
一時期ガンプラでも二次問屋や小売店が仕入れた商品を店頭に並べず、メルカリやヤフオクなどで高値転売しているのではないかという疑惑があった。
転売という行為が経済原則に適しているとか適していないとかそういう話ではなく、二次問屋や小売店が横流しをするというのは、一般消費者よりも優先的に仕入れられるという地位を悪用した「優越的地位の濫用」にあたるのではないかと考えられる性質がある。
優越的地位の濫用及び下請法の概要 | 公正取引委員会 (jftc.go.jp)
昨年夏のスニーカー転売ブームの突然の終焉、カードゲーム転売ブームの終焉と、転売ブームの終焉が続いている。そこに加えて、転売ブームの終焉は突然やってくるもののようである。
その辺りを考慮すると、ガンプラ転売ブームも突然の終焉を今回迎えた、または迎えようとしているのではないかと感がられる。
今回はそんな当方の感想である。
7月20日以降の発売日の消費者動向に注目してみたい。
コロナ禍で十何年振りにガンブラやバイクの模型を作って楽しくて、次はコレその次はコレと結構買ってしまいました。
ですが、一個を丁寧に作っていくとカラーを揃えたりで結構出費しますし、時間も結構かかります。
自分が使える可処分所得と可処分時間をプラモにだけ割くわけにはいかないですし、現在は積みプラ状態です。