
ラニーニャ現象の発生で今年後半は「猛暑、台風増 寒冬」という予報に
2024年6月14日 天候・気候 0
関西では、6月9日の日曜まで、6月としては非常に涼しめの気温で推移したので暑がりの当方としては助かっていた。
またなんだかんだと言っても5月下旬も涼しめだったので非常に機嫌よく過ごしていた。
しかし、6月10日から関西では真夏日となりついに最高気温30度を越えてしまった。
今日も朝から暑くて最高気温は33度になる予報である。少し前まで涼しかったので余計につらい。
さて、今回はまた天候の話である。
今夏、それから秋以降のザックリとした長期予報が発表された。
今回の目玉は「エルニーニョ現象が終わって、ラニーニャ現象が始まる」というものである。
この「エルニーニョ現象の終結」はこの人独自の意見ではなく、広く気象業界(そんな業界あるのか?)で定説とされているようで先日、テレビの天気予報でもエルニーニョ現象の終結は報道されていた。
何だかここ10年間くらいは毎年「エルニーニョ現象の発生」と聞かされ続けてきたような気がする。正確な年数はわからないが相当長期間に渡って断続的にエルニーニョ現象が発生し続けてきたのではないだろうか。
エルニーニョ現象によって暖冬と猛暑がもたらされてきたとされている。
ラニーニャ現象というのはエルニーニョとは反対の性質がある。ということは、猛暑はおさまるのか?というとそうではないらしい。
現時点でラニーニャが始まっても猛暑は止められないようである。詳しくは動画の説明を聞いていただきたい。
一方、秋以降の予想はちょっと不穏である。
これも動画を観ていただいたほうが正確だが、めんどくさいという人のために、当方が手短にまとめる。
まず、秋であるが「台風の発生が増える」とのことである。
実は昨年秋は記録的に台風の発生が少なかった。特に日本にはほとんど台風が上陸していない。このため台風の被害はほとんどなかったが、代わりに実は水不足に陥っていた。特に関西では琵琶湖の水位がかなり低下してちょっとした危機だった。
今秋は台風の被害は増えそうだが、同時に水不足にはならないだろうと考えられる。
さらに冬は「寒冬」と表現されている。
昨年までの暖冬傾向ではなくなるようで、どれほど寒くなるのかは分からないが、昨年までのような過ごし方はできないだろうと思われる。
衣料品でいうなら、防寒着類と保温肌着類の売れ行きがかなり好調になると考えられる。
秋の台風シーズンでは防水透湿ジャケット類が売れそうである。
また夏は昨年と同等かどうかはわからないが、そこそこの猛暑になるとのことなので、夏服も堅調に売れるだろう。
問題は、いつ頃から秋らしい気温に下がるかである。
これが9月末とか10月頭とかであれば秋物衣料品の売れ行きも堅調になるだろうが、昨年までのように10月末とか11月頭も暑ければ秋物衣料は飛んでしまうことになる。
こうして見ると、意外と今年後半は季節通りに衣料品が売れそうで、心配なのは秋の台風の被害がどれほどになるかということと、いつ頃から秋らしい気温に下がるかということになる。
夏と冬に関しては久しぶりに季節通りに衣料品が売れそうだといえる。
ざっくりと一言でまとめると「夏は猛暑、秋は台風増加、寒冬」ということになる。
ただ、長期予報というのは結構外れることも多いから、これを完全に当てにして品ぞろえをすると外れたときにダメージがあるので、そのあたりは現時点での情報の一つということで抑えておく程度でよいのではないか。
久しぶりに寒冬ということで、防寒アウター類を昨年より少し多めに仕込んでおいても良さそうな気もするが(無責任)、果たして6月14日から手配して防寒アウター類の製造は間に合うのだろうか?
ダウン類はきついのではないだろうか。一方、在り生地のウール系やウール調合繊生地の防寒アウターなら今からの手配でも間に合いそうな気がするがどうだろうか。
トレンド提案だとかコト消費だとか言ったところで、衣料品は身に着ける物だから暑さ寒さが如実に売れ行きを左右する。
いくら高級素材を使っていようが、最先端トレンドだろうが、暑ければ防寒アウターは着ないし、寒ければ夏服は売れない。
あまりメディアでは特集されたりしないが、各社とも最近は相当に天候気温情報を詳細に分析しているという話も聞くことがある。
6月上旬に情報を知ることで、秋冬の商品計画の修正や修正のための準備に活かせるのではないだろうか。全く予想もしない事態に人間はなかなか適正に対処できないが、事前の心構えがあればあまり慌てずに効果的な施策を取ることができる。
事前に情報を知って心構えがあれば、「暖冬になるなんて予想できないよ~」とかアホな嘆きを書き散らかすアホなコンサルみたいな醜態をさらすことはなくなる。