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南充浩 オフィシャルブログ

850円商品の登場でチノパントレンドは終焉が近づいた

2011年3月8日 売り場探訪 1

 先日、ユニクロが「チノパン1000万本販売計画」を発表したことはまだ記憶に新しい。
ユニクロはジーンズを年間1000万~1200万本販売すると言われているので、チノパンの販売本数もその規模にまで引き上げたいのだということだろう。

チノパン自体は昨年初頭から、セレクトショップやSPAブランドではトレンドアイテムだったがユニクロはこのトレンドに乗り遅れ、トレンドではなくなっていたジーンズを強化してしまった。今回の「チノパン強化宣言」はそのリベンジだろう。

最近、西友に行くことが半ば趣味のようになっているのだが、西友では「850円チノパン」の販売が始まっている。これを見たときに、おととしに発売され、半年程度でブームが終息した「格安ジーンズ」を思い出した。

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(西友の850円チノパン)

まず、1000円以下のジーンズが欲しいという層は確実に存在するので、そこに向けての商品開発はある程度は必要である。しかし、大手マスコミの興味本位の過剰報道にメーカー側も消費者も踊らされてしまったといえる。
今では「格安ジーンズ」は各量販店が一定量を継続している程度にすぎない。

ただ、2007年に終わった高額プレミアムジーンズブームの反動もあったことから、「格安ジーンズ」のインパクトはそれなりにあった。しかし、チノパンはどうだろうか?
昨年はチノパンがトレンドアイテムだったとは言え、高額プレミアムチノパンなるものは存在しない。もちろん価格幅はピンキリだが、意外に安い価格の商品も多数存在する。
ユニクロやしまむらはずっと以前から1900円チノパンを販売しているし、ポイントの各ブランドでも4900円程度のチノパンがある。
2万円、3万円の商品が普通だったプレミアムジーンズブームとはやや様相が異なる。

それ故、ここに「850円チノパン」を投入することがはたして効果的かどうかというと疑問である。「格安ジーンズ」のようなインパクトは市場に与えないだろう。

よく「量販店に格安品が並んだらそのアイテムはトレンドから外れる」と言われるが、「850円チノパン」の登場でチノパンのトレンド寿命は終焉が近づいたと言えるのではないだろうか。

 comment
  • hidezumi より: 2011/03/10(木) 5:44 PM

    連続投稿です。すみません。
    この記事を読んで、チノパン買うのやめました。流行ってるんだったら1本くらい持ってなくちゃと思ったんですけど。ファッション雑誌っていいことしか書いてないので、こういう記事についつい影響されちゃいます。

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