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南充浩 オフィシャルブログ

ファッション系メディアのダブルスタンダード

2014年12月1日 未分類 0

 ファッションメディアの掲載選定基準というのはまことに不透明だと感じられる。
基準は各媒体ごとにあるらしいのだが、それは「原則的」であり、異例とされる場合が多くあるから、筆者のような部外者からすると非常に不透明に見える。

例えば、ファッション雑誌だとユニクロの記事、広告掲載を嫌がる媒体がある。
とくにメンズに多いという印象がある。
メンズは「こだわり」の部分が多いから、国民服ともいわれるユニクロを避けたいのだろう。
しかし、そんな雑誌が例えば、ウィゴーの3990円のジーンズに関する記事を掲載している。

ユニクロの3990円のジーンズとウィゴーの3990円のジーンズと何が違うのだろうか?
価格は両方とも同じである。
テイストやターゲットはやや異なるが、両方ともまぎれもない低価格店である。
この掲載判断には疑問を感じる。

また、近年ドレスアイテムを強化しているユニクロだが、
ユニクロのジャケット・パンツのセットアップやドレスシャツの掲載はしないが、ザ・スーツカンパニーの広告は掲載するというメンズ雑誌がある。
これもどう違うのだろうか。一読者としては理解に苦しむ。
じゃあ、ザ・スーツカンパニーが良いということは、スーパースーツストアとかパーフェクトスーツファクトリーとかオリヒカとかスーツセレクトも同じように扱われるのか?

こういうダブルスタンダードはファッション雑誌に限らない。

ストレートニュース系の媒体で、ユニクロの記事は掲載を躊躇するがH&Mは掲載するというところもある。
価格帯は同じ低価格店である。
両者をごちゃまぜにして「ファスト」とひとくくりにする人がいるが、同じファストならなぜ片方だけが掲載されるのか。
疑問である。

さらにいうと、各識者が指摘しておられるが、企画から店頭に並ぶまで1年近くを有するユニクロはファストではない。
ジャパン社のクリスティン・エドマン社長は自社を指して「ファストではない」と言うが、トレンドのキャッチから店頭デリバリーまでのスピードが早いH&Mの方が「ファストファッション」により近いといえる。

じゃあ、クロスカンパニーの方がユニクロよりもファストファッションだが、それはどうして掲載されているのだろうか。

このあたりの基準はまことに理解に苦しむ。
おそらく、編集長ないし編集者、編集チームの気分的・情緒的な判断ではないかと、傍目からはそう見える。
そういうダブルスタンダードがまかり通るなら、それはメディアとしては不適格ではないだろうか。

ファッション系のメディアが購読者・購買者数を減らしている原因の一つにはこういう基準があやふやなダブルスタンダードな性質があるのではないだろうか。

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