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南充浩 オフィシャルブログ

2017年8月 の記事一覧 : 20件

「原価率50%」という思想はダイエーやユニクロの延長線上にある

2017年8月31日 トレンド 0

 最近の報道を見ていると、トウキョウベースのブランドコンセプトは「原価率50%」じゃないかと思えてくる。(笑) ブランドを確立するうえで真っ先に出てくるのは「高原価率」というのはどうなのだろうか。 それはファクトリーブランドや職人系のブランドの立ち位置ではないか。 似たようなブランドコンセプト(笑)にファクトリエがある。 こちらは疑似ファクトリーブランドを目

昇給率から考えてもバブル期や高度経済成長期のような消費が復活することはない

2017年8月30日 考察 0

 我が国のGDPが年率4%増のペースで推移しており、景気は拡大傾向が続いているといえる。 一方、多くの人は景気拡大の実感がないと伝えられるが、これは2005年ごろの景気拡大でも同じことが言われていた。 実際に我が身を振り返ってみてどうかと問われると、たしかにあまり実感はない。 別に当方の手取りは増えていない。 しかし、何となく世間の雰囲気を見ていると一服感は

アパレルブランドの「小売店向け展示会」は意味がなくなりつつある

2017年8月29日 展示会レポート 0

 関西視点で気候のことを話すと、お盆のころに猛暑がやわらいだ。 安心していたら、お盆明けから再び猛暑となった。 26日の土曜の明け方に雷雨があり涼しかったのだが、また昨日から猛暑が復活している。 本当に「猛暑死ね」としか言いようがない。 Yahoo!の週間天気予報によると、猛暑のピークは今日でお終いのようで、この予報が的中してくれることを切実に祈っている。

イケアの売上高が日本で減少傾向にあるのは当たり前ではないか

2017年8月28日 企業研究 0

 洋服は毎月何枚か趣味と実益を兼ねて買っているが、家具類は買ったことがない。 そういえば、もうかれこれ10年近く家具は買っていない。 もともと家具にはまったく興味がないし、今使っている物が壊れたら買い替えるだけで、買い足しやら買い直しは毛頭する気がない。 逆に、引っ越しなどの必要に迫られてもいないのに、頻繁に家具店に行く人の気持ちはまったくわからないし、家具

いつだって、可笑しいほど誰もが誰かパクりパクられているのさ♪

2017年8月25日 産地 0

 最近、ブランド間での商品の同質化が激しいといわれている。 それはどうして起きるのか。 先日、こんなことがあった。 某靴工場の人と会う用事があった。 雑談をしていると、「某セレクトショップが、某老舗靴ブランドの商品を持ってきて『これと同じのを作ってくれ』と依頼してきた」そうだ。 これだけを聞くと、某セレクトショップはなんと悪辣なのだろうと憤りそうになるが、話

中途半端なアパレルはワークマンとドン・キホーテに食い散らかされる

2017年8月24日 企業研究 0

 メディアはもとより、その折々のトレンドに流されやすいアパレル企業経営者は、今、ユニクロとゾゾタウンと百貨店くらいしか注目していないように感じられる。 しかし、ことカジュアル分野でいえば、ワークマンとドン・キホーテが既存アパレルの牙城を脅かすダークホースになると見ている。もしかしたら、「高機能・低価格」という評価軸に限定すれば、この両者はユニクロの牙城も侵食

ジーンズとデニムパンツに関する事実誤認のお手本のような記事

2017年8月23日 ジーンズ 1

 つい最近、トンデモない記事を見てしまった。 おじさんを惑わせる「デニムとジーンズの違い」とは? http://diamond.jp/articles/-/139366?display=b 結論からいうと、「おじさんを惑わせているのはアンタだ!」ということになる。 この記事の筆者は、ジーンズ=ダサい、デニム=今風でカッコイイ、ということが言いたかったのだろう

クールビズに上着は不要では?

2017年8月22日 考察 0

 ファッションにおける「カッコイイ」とか「ダサい」というのは、結構主観的な部分が入るから性質が悪い。 議論はまとまらないし、めんどくさい。 こちらから見たら、それこそ「ダサい」人が集まって「あいつはダサい」なんて言い合っている。 「っ鏡」と言いたくなるが、こういうのが衣料品業界には多い。 で、ことファッションだから一向にまとまる気配もないし、妥協点も合意点も

ジーンズメイトに必要なことはオリジナルジーンズの開発ではない

2017年8月21日 企業研究 0

 経済系のメディアでは一挙手一投足が注目されがちなライザップグループによるアパレル買収だが、正直なところ短期間でのV字回復は難しいと見ている。 ジーンズメイトも何かと話題だが、今のところ、売り場を見ている限りにおいては新方針は具現化されていない。 その一環で、東洋経済オンラインに新しい記事が掲載されたのだが、いろいろな意味で興味深く読んだ。 ジーンズメイト、

ゾゾタウンと百貨店の比較はまったく意味がない。百貨店が「小売りの王様」なんて化石の認識

2017年8月18日 メディア 0

 おそらく、ゾゾタウンの株式時価総額が1兆円を越えたことも影響しているのだと思うが、ニュースピックスでも三越伊勢丹の凋落と比較したシリーズ特集が組まれている。 「ゾゾタウンは次世代百貨店」 「ゾゾタウンが百貨店の『王座』奪った日」 などのタイトルの記事がたしか8回に分けて掲載されていた。 もちろんゾゾタウンの好調は特集すべきだが、百貨店との比較はピントがズレ

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