ブランドの顧客は必ず高齢化するから若い世代の取り込みが不可欠という話
2024年6月13日 トレンド 3
54歳にもなると、社会的にも業界的にもかなりの年寄りということで昔の話を聞かれることも多い。 今年初めには某週刊誌から「石津健介さんのVANのことを教えてください」という取材申し込みがあった。当方は1970年生まれなのでVAN全盛期のころにはまだ物心はついていない。もちろん石津氏とも会ったことがない。そんなわけで「業界で通説として流布されていること以上は知り
「プロパー消化率を高めるために定価設定を下げる」という画期的な手法に笑った話
2021年1月21日 企業研究 2
新型コロナ感染症による不況によって、マス層を狙うアパレルは今年さらなる低価格競争を余儀なくされるだろう。 すでに昨年秋から無印良品が値下げを行い、ジーユーが今年春からの値下げを発表している。 特にジーユーは、10年前のリーマンショック時にも一早く「990円ジーンズ」を打ち出し、価格競争の先頭を走ったので、今回も同様の狙いがあるだろうと考えられる。 話しは少し
できないのは「それ相応の理由」があるから
2020年3月5日 企業研究 3
世の中の事案は高度に細分化しているため、外野からは理解できないことが多々ある。 手近なところで例を出すならレザー(本革)だろうか。動物愛護とかなんとかかんとかで、本革を禁止にせよという急進派もいるが、レザーの原料は、牛、豚、羊、馬がほとんどである。これらは食肉用に毎日凄まじい数量が屠殺されているから、その分、皮(原皮)も自動的に生産される。 野生動物をわざわ
国内工場に1枚200円でTシャツを縫わせる大手セレクト
2016年1月25日 考察 0
洋服の製造原価というのは、同一ブランドであってもアイテムによって異なる。 少し製造に携わったことのある人ならだれでも知っていることである。 例えばジーンズは原価率が32%になってしまったけど、Tシャツは25%で抑えられたとかそういうことである。 なぜそうなるかというと、それぞれのアイテムが使用する生地が異なれば当然生地値も異なる。 縫製工賃もアイテムによっ
インターネットの定着化で、見直されるアパレルブランドのテレビCM
2011年11月8日 未分類 0
昨年からアパレルブランドのテレビCMが増えたと感じる。 ファッション雑誌の媒体力が落ちているとか、CMを出せるほど業績が良い企業がいくつか現れたとか、理由は様々考えられると思う。 しかし、テレビCMが増えた原因の最大の理由として、クロスカンパニーの「アースミュージック&エコロジー」のテレビCMの成功があるのではないだろうか。 この大ヒットCMが流れたのが2