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南充浩 オフィシャルブログ

寡占化が進む国内アパレル市場での勝ちパターンとは?

2017年11月8日 ユニクロ 0

一昨日くらいからやたらとリツイートされたツイートがある。 理由は判明した。 かねてより親交してもらっている短パン社長こと奥ノ谷圭祐さんが、自分のブログにそのツイートを貼り付けてくれたからだ。 ユニクロの国内売上高が8100億円、ジーユーの売上高が1990億円、しまむらの売上高が5400億円で、これだけで合計1兆5000億円を上回る。アパレル市場規模が9兆円だ

しまむらのシステムは「EC」ではなく、疑似ECと呼ぶべき

2017年10月12日 ネット通販 0

メディアも業界も「トレンド」に流されやすいことが最大の特徴である。 いくつかの「トレンドキーワード」があるが、Eコマース(EC)はその一つである。 これを「ちょっと匂わせる」だけで大きく報道してくれる。 少し前なら「海外進出」だった。 業界新聞に属していた頃、20歳くらい年長の先輩が紙面に対して皮肉交じりにこう言ったことがある。 「トップ記事で掲載されたかっ

限界点に達しつつある、しまむらのビジネスモデル

2017年7月27日 企業研究 0

 しまむらの第1四半期決算が2ケタ減益と大幅に悪化し始めた。 その兆候は今年の初めから見えており、既存店売上高が連続して前年割れを起こし始めていた。 しまむらは2016年2月期、2017年2月期で大幅増益して、メディアから持ち上げられたが、2014年2月期・2015年2月期と連続減益しており、当時のメディアの持ち上げ方には疑問を感じていた。 もっとも企業とし

しまむらの転換路線に黄信号?

2017年5月26日 考察 0

 このニュースを読んだときに、「ああ、やっぱりな」と感じた。 しまむらの株価が急落 既存店売上高が4カ月連続減 https://www.wwdjapan.com/419687 一昨年、昨年と各メディアに「勝ち組」と持ち上げられたしまむらの失速である。 しまむらの好調は、以前にこのブログでも紹介したように、冬用の保温ズボンを百万枚単位で売り上げたことによるもの

ブランド頼みの小規模専門店は確実に消える

2016年4月14日 考察 0

 その昔、といっても10年ぐらい前までは「このブランドを並べていたら確実に売れる」という鉄板ブランドがあった。今もいくつかはそういうブランドは残っているが、かなり少なくなった。 多くの小売店はそういうブランドに今も頼ろうとしている。 たしかに衣料品不振だし、トレンドはあまり変わらないから売る側として何かに縋りたくなる気持ちもわかる。 しかし、そういう「鉄板ブ

新鮮で割安感のある商品は売れる

2016年4月6日 新商品発表 0

 衣類が売れにくいといわれているが、目新しくて値ごろ感のある商品はやはり売れる。 ただ、筆者も含めた多くの人は「テイスト」だとか「風合い」だとかの目新しさについては理解がしづらい。 「このテイストは斬新」なんて雑誌やテレビで言われたところで、それに大枚をはたいて買わねばならない価値を見出しにくい。 「テイスト」やら「トレンド」しか目新しい物を提供できないから

しまむらの今後の方向性は?

2015年3月16日 未分類 0

 しまむらの減益が濃厚となってきた。 もし減益になるとすると、2期連続の減益ということになるため、各紙で報道されている。 ちょうど、先日もそれらの報道についてどう考えるか?とフェイスブック友達がトピックスを挙げておられたばかりである。 外野から眺めていると、売上高5000億円強、減益とはいえ営業利益400億円強のしまむらは依然としてアパレル業界では超優良企業

素材や縫製や製法だけでは売れない

2013年2月12日 未分類 0

 先日、こんなまとめブログがあって、興味深く読んだ。 どんな女の子も一瞬でダサくなる方法見つけたwwww http://beelzeboulxxx.com/archives/23237433.html もともとは、パロディや悪ふざけで作ったコラージュなのだろうが、意外にも「ブランド」というものの本質を突いてしまっている。 もとより、筆者はこの手の悪ふざけは大

生活必需品とファッション衣料の差

2013年1月7日 未分類 2

 先日、こんな記事を読んだ。 高所得者層ほどユニクロ好きが多い理由 http://president.jp/articles/-/8231 ユニクロの利用率は各層を問わず、他のファストファッションブランドに比べ、50%前後と圧倒的に利用率が高い。意外にも、1000万円以上の所得があるマル金男性層でもユニクロが利用度はダントツに高い。2010年には55%にも迫

SPAブランドの不当返品は恥をさらしているのと同じ

2012年9月12日 未分類 0

 昨日に続いてつらつらと考えてみた。 ナショナルブランドは返品交換ができる。 現在はどうだかしらないが、これは長年の商習慣であった。 例えば、ジーンズのボブソンやラングラーなどのナショナルブランドの場合、「A」という商品の売れ行きが悪ければ、ジーンズショップはこれを「B」という商品に入れ替えてもらうことが可能だった。 引き取られた「A」は値引きされて他店に振

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