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南充浩 オフィシャルブログ

2017年7月 の記事一覧 : 20件

変化を嫌う企業は衰退する

2017年7月31日 考察 0

 旧大手アパレル、その他アパレル、百貨店と苦戦が続いているわけだが、経済環境や消費者心理の変化などの要因はさておき、「変化」を嫌っていることも大きな要因ではないかと思う。 百貨店が過度にファッションに特化した現在の形はどうかと疑問を抱くが、ファッションなんて時代に応じて変化するわけだから、経済環境や消費者心理に合わせて変化する必要があるのではないかと思う。

百貨店は「殺される」のではなく「自死」しているだけ

2017年7月28日 百貨店 0

 誰が百貨店を殺すのか 閉店続き、市場規模36年ぶり6兆円割れ http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/NBD/15/depth/072400684/ この記事が日経ビジネスオンラインに掲載された。 オンラインはダイジェスト版で、こちらは誌面に掲載されたそのままである。 タイトルのつけ方は何とかの一つ覚えとしか言いようがなく実

限界点に達しつつある、しまむらのビジネスモデル

2017年7月27日 企業研究 0

 しまむらの第1四半期決算が2ケタ減益と大幅に悪化し始めた。 その兆候は今年の初めから見えており、既存店売上高が連続して前年割れを起こし始めていた。 しまむらは2016年2月期、2017年2月期で大幅増益して、メディアから持ち上げられたが、2014年2月期・2015年2月期と連続減益しており、当時のメディアの持ち上げ方には疑問を感じていた。 もっとも企業とし

「青い芝生」は存在しない

2017年7月26日 考察 0

 隣の芝生は青く見えるというが、本当にその通りだと思う。 基本的に自分も含めて我々は自分の体験したことしか理解できないことが多い。 例えば、昨年、ちょっと話題となったユナイテッドアローズの 「商品の品質を向上させ、原価を引き下げる」 という発言に対して衣料品業界からは疑問の声が出された。 衣料品という商品において、原価を引き下げながら商品の品質を向上させると

夏服をかっこよく着こなすには体型を整えるほかない

2017年7月25日 お買い得品 0

 当方は夏が嫌いである。 まず高気温が嫌いだし、高湿度も嫌いだ。 汗をかきやすいので、汗が大量に出るのも嫌だ。 個人的な理想の夏は、25度に温度設定した冷房のきいた部屋から外に出ずに一日中過ごすことである。 ちなみに35度を越える高気温、70%以上の高湿度の環境でありながら、冷房温度28度設定なんていう取り組みをやっているのは日本くらいで、アメリカは華氏70

なぜ昔はファッション業界に入る若い人が多かったのか?を考えてみた

2017年7月24日 考察 0

 そういえば、先日、「ファッション業界に若い人が入ってこないのが問題だというが、それよりも昔はどうして若い人が入ってきたのかを考えてみてはどうか?」という意見を目にした。 昔はどうしてファッション業界に若い人が大勢入ってきたのか? これはいろいろな要因があって、当方一人で考え付くのは限界があるが、思いつくままに挙げてみる。 あとは各人で補足してもらうとありが

業界人ですら衣料品への知識が浅いのだから、消費者の知識はさらに浅くて当然

2017年7月21日 素材 0

 断続的に売り場に立っていると、毎日必ず着用しているものなのに、一般消費者は衣料品に関する知識は驚くほど持ち合わせていないことがわかる。 いわゆるファッソニスタがいうようなテイストやらデザインやらシェイプやらに関してではなく、生地に関することだったり洗濯に関することだったりで、こちらの方はファッソニスタの御託とは異なり、生活とは密接にリンクしているはずなのだ

やっぱり、インターネット通販では服と靴は買いにくいと思う

2017年7月20日 ネット通販 0

 Amazonをはじめとするインターネット通販市場の拡大によって、配送サービスがパンク状態であることは、各社から報道されている。 それもそのはずで、10年前まで5兆円だった通販市場規模は、現在16兆円くらいにまで膨れ上がっている。ということはそれだけ多くの荷物が配送されているということになる。 Amazonは年会費3900円を払ってプレミア会員になると、送料

洋服の供給量は減らない

2017年7月19日 考察 0

 洋服の値崩れを防ぐことについて、その防衛策として「供給量を減らす」ことが業界から提案されるが、実現は難しいのではないかと思う。 まず、これを提案している人々が、どちらかというと小資本だったり、負け組に属していたり、する場合が多い。 小資本や負け組の論理では、大資本の論理を止められないから、グローバルブランドや国内の勝ち組大手企業の供給量が今後、激減すること

衣料品の国産比率は金額ベースで26%

2017年7月18日 産地 0

 衣料品の国産比率は3%というのは、よく言われることだが、最近これが独り歩きしすぎていると感じる。 この数字が事実であることは間違いないが、この数字は「数量ベース」なのである。 国内で流通している総量に対して3%ということである。 しかし、店頭を見てみると、「日本製」と書かれた衣料品は結構ある。 低価格カジュアル店は別として、3000円台の日本製衣料品も珍し

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