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南充浩 オフィシャルブログ

2015年5月 の記事一覧 : 19件

選択肢は増えれば増えるほど不便になる

2015年5月29日 未分類 0

 今日はちょっと気分を変えて。 先日、5月21日に日本マクドナルドは新戦略として1000通りが選べるメニューを発表した。 このニュースを見て驚いた。 どういう内容の1000通りになるのかはまだわからないので、一概に決めつけることはできないが、これは相当の悪手であると感じる。 選択肢が少なすぎるのもお客を逃がす原因になるが、選択肢が多すぎるのもお客を逃がす原因

日本製衣料品のハイエンドモデル化に疑問

2015年5月28日 未分類 0

 日本製を売りにしたブランドに以前よりは注目が集まっていると感じる。 実際のところ、日本製にどれほどの価値があるのかわからないが、販促的には現時点では効果的と考えられているようだ。 そうすると、さまざまな方面から日本製をクローズアップしたブランドやプロジェクトが打ち出されるようになってきた。 そういう取り組みの多くに共通していると感じることが、日本製製品のハ

産地企業が思っているほどデザイナーは多機能ではない

2015年5月27日 未分類 0

 国内産地の製造加工業が自社オリジナル製品を開発する事例が増えている。 賃加工の下請け仕事だけに依存しているのは危険であるから、自社である程度コントロールが可能な自社オリジナル製品を開発することは自衛策としても当然といえる。 しかし、あまり上手く行かないことの方が多い。 なぜか。 デザイナーの使用方法が間違っている場合が多いからだ。 というよりも「ブランド事

着物の需要が伸びないのは業界側に問題がある

2015年5月26日 未分類 0

 筆者は日本の繊維製造業は洋装向け・和装向けを問わず、全企業を生き残らせる必要はないと考えているし、現実的に全企業を生き残らせることは不可能だと考えている。 生き残りたいと強く願う企業、変革したいと願う企業、生き残る力をすでに身に着けた企業、以外は淘汰されても仕方がないと思っているし、淘汰されるべきだとも思っている。 それを前提にこのニュースについての感想を

POSとQRへの盲信が同質化を招いた

2015年5月25日 未分類 0

 先日、ワールドが10~15ブランドの廃止を発表した。 これに伴い、店舗も400~500閉鎖する。 これについての感想は先日も書いた。似たようなブランドばかり100もあるならある程度の廃止は当然だと考える。それでもまだ85も残るのだからさらなるブランド廃止も必要だろう。 しかし、400~500店の廃止で雇用がどうなるのかは気がかりである。全員雇用というわけに

同質化して埋没しているならブランドの統廃合は当然

2015年5月22日 未分類 0

 ワールドが大規模なブランドの廃止と店舗の閉鎖を発表した。 平成27年度中に全約3千店のうち400~500店を閉鎖し、全約100ブランドの1割強にあたる10~15の不採算ブランドを廃止するというもので、これほど大規模なブランドの廃止はワールドとしては初めてのことになる。 個人的にはこの方針には賛成である。 ワールドは元々ブランド数が多いアパレルだったが、近年

廃業できる企業は廃業した方が良いのではないか

2015年5月21日 未分類 0

 倒産と廃業は異なる。 倒産は負債を抱えるが、廃業は負債を抱えない。 経営者の資産は保全される。 国内の繊維製造加工業者は、縫製業も含めて倒産・廃業が毎年相次いでいる。 痛ましいことではあるが、最近は、「廃業できる企業は廃業した方が良いのではないか」と思うようになった。 ファッション業界には「日本の製造業を守れ」という声があるが、製造加工業全般を維持すること

スペックはセールスポイントではなく裏付けにすぎない

2015年5月20日 未分類 0

 製造工場が自社オリジナル製品を開発した場合、必ずと言って良いほど「スペック」を売りにする。 「日本製」は標準装備として、〇〇綿を使った〇〇糸だとか、力織機で織り上げた〇〇生地だとか、伝統の〇〇の技法を使ったとか、まあそんなことである。 しかし、いくら日本製だろうが、伝統の〇〇だろうが、消費者が物を購入する場合に重視するところはそこではない。 日本製で伝統の

4年ぶりに東京でテキスタイル・マルシェを開催

2015年5月19日 未分類 0

 今週の21日から23日まで、4年ぶりに東京でテキスタイル・マルシェを開催する。 産地の生地メーカーや産元などが一般消費者に向けて生地を1メートルから切売り販売することを目的にスタートしたイベントだが、同時に小規模アパレルや独立系デザイナーへの販売も目的としていた。 知っている人は知っているし、知らない人はまったくしらないだろうけれど、第1回目は2010年1

次の新しい芽は80年代ジーンズか?

2015年5月18日 未分類 0

 今春のデニム微増について、「目新しさがない」ことを指摘した。 そして90年代前半から何度か起きたジーンズブームは常に「目新しさ」があった。 93年からのレーヨン、テンセル素材によるソフトジーンズブーム ↓ 96年ごろからのビンテージジーンズブーム ↓ 99年ごろからのローライズジーンズブーム ↓ 2004年からの高額インポートジーンズブーム ↓ 2008年

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