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南充浩 オフィシャルブログ

春先と秋口と言えば

2014年9月12日 未分類 0

 今日はお気楽に。
ファッションセンスはまるでない筆者だが、一応、毎月ファッション雑誌は何冊か目を通すようにしている。
趣味で読んでいるからやっぱりレディースよりはメンズ雑誌の方が面白い。

長年、何冊かのメンズ雑誌を毎月流し読みしているわけだが、だいたい毎年、同じ月に同じような特集を組んでいることを読み始めて3年くらいしたころに気が付いた。
例えば、2月と8月はネタがないのか街頭スナップ特集ということが多い。

ルーティンな特集の中の一つに、ジーンズ特集というのがある。
どのメンズ雑誌も3月号か4月号、9月号か10月号の年二回は必ずジーンズ特集がある。

昔から春先と秋口がもっともジーンズの売れる時期であるから、このやり方は時期に適していたのだろう。

2008年以降、ジーンズが不振だと言われている。
とくに男女ともに若い層でジーンズは非トレンドアイテムとなっている。
30代半ば以上の男女はジーンズを今でも非常に愛好しており、ジーンズの消費はその層が支えているともいえる。

さて、年に二回、半年ごとに必ず各誌でジーンズが特集されるにもかかわらず、ジーンズの売れ行き不振が続いているというのはどういうことだろうか。
決して露出が少ないわけではない。

原因として3つ挙げられるのではないか。

1、ジーンズブランド各社のPR手法が時代に適していない

2、ファッション雑誌の影響力が10年前よりも低下している

3、消費者、とくに若者がそもそもジーンズに興味がない

の3つのうちのどれか、もしくは3つが複合したのが今の状況ではないかと思う。

これにあと一つ

デニムトップスがトレンドアイテムなので、ジーンズと合わせにくいためジーンズ以外のパンツを買う。

ということも考えられるだろう。

こうなると、そろそろジーンズブランドは他のプロモーションの方法を考えなくてはならない。
ジーンズだけに限らず、アパレル各社のファッション雑誌偏重主義もそろそろ是正されるべきだろう。
ネットが万能とは言わないが、他のプロモーションの手法にも目を向ける時期に来ている。

それにしてもファッション雑誌を見ていると、ジーンズというアイテムは隆盛を極めていると感じる。
各社の売上高が伸びているからというわけではない。
ジーンズを扱うブランドがこれほどまでに増えたのかと驚く。そういう意味で隆盛を極めていると感じる。
今やジーンズというアイテムを扱っていないブランドはない。
他社から仕入れるにせよ、自社でオリジナル企画品を作るにせよだ。
それに小規模ながら雨後の筍のように、毎年新しいジーンズブランドがいくつも立ち上がる。

ジーンズというアイテムは国民に広がりきったと言えるのではないか。

これほどブランド数が増えれば、1社あたりの売上高が以前よりも減るのは当然である。
消費者が分散してしまうからだ。

数あるジーンズブランドの中から自社製品が選ばれるためには何が必要か。
各社はそれを考えなくてはならない。
ブランドの世界観を確立する、機能性を前面にアピールする、ファッション性を追求する、価格戦略を極める、製造背景をアピールする、などいくつもの切り口が考えられる。

その中で自社はどの部分を強調したいのか、それを考える時期に来ている。

人気タレントにCMで着用させて、専門チェーン店の平場に山積みにしておいて売れる時代はとっくに過ぎ去っているし、今後もそういう時代に回帰することはない。

その部分をジーンズ専業メーカー各社には見つめなおしてもらいたいと思う。

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