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南充浩 オフィシャルブログ

スペックだけでは高く売れない

2014年9月4日 お買い得品 0

 今日はお気楽に。
久しぶりにゆっくりと各店舗でお買い得品を買い漁った。

今回の戦利品として最大のものは「センス・オブ・プレイス アーバンリサーチ」で買ったこのストレッチジーンズだろう。
定価6900円(税抜)が1900円(税抜)にまで値下げされていた。

写真 11

(センス・オブ・プレイスで1900円で買ったジーンズ)

超スリムと少しゆとりのある2種類のシルエットがあり、少しゆとりのある方を選んだのだが、十分に細い。
自分史上これまでにないくらいの細さである。

その昔、20数年くらい前にスリムジーンズが流行ったことがあるが、あの当時のスリムは、太ももや腰回りはそれほどスリムでなく、裾が急激に細まっているのが多かった。
モンペみたいなシルエットである。

それとはだいぶと異なる。

素材は綿76%・ポリエステル23%・ポリウレタン1%のソフトなデニム生地なので、細身でも動きやすい。

中国製。

先月、細身のワンウォッシュが欲しくてリーバイスの513を購入した。
以前にも書いたことがあると思う。
こちらは定価10,000円(税抜)が3割引きの7,000円(税抜)に値下がりしていたので購入した。
素材は、「センス・オブ・プレイス」とほとんど同じで、
綿72%・ポリエステル27%・ポリウレタン1%である。

しかし、こちらの方が糸の密度が高いのか同じようなストレッチ混とは思えない硬さがある。

ところで、昨今はポリエステルを3割弱混ぜるのがデニム生地の主流となっているのだろうか?
昔のストレッチは綿が90数%・ポリウレタンが1~3%程度という素材構成が多かったのだが、今夏買ったジーンズはどちらもポリエステルが3割くらい混ざっている。

そういえば昨夏に買ったリーバイスの502も夏向けのクールデニムだが素材は綿78%・ポリエステル28%だった。
ストレッチ性が高いがこれはおそらくストレッチポリエステルを使用されているためだろう。

それはさておき。

それにしても「センス・オブ・プレイス」の商品の見切り方は思い切りが良い。
これが1900円で販売されているなら、他社製品に対して圧倒的な価格メリットがある。
「安さ競争」が繰り広げられることが良いこととは思わないが、やはり価格は重要である。

GAPもこういう見切り方をする。

そしてこういう見切り方はインパクトがある。

昨今、業界ではようやく「高く売る努力をせよ」と言われるようになったが、高く売るためには価格設定を高くする以外にもさまざまな努力が必要だ。
販促・広報活動も必要だし、ブランド化させるような取り組みも求められる。
社会貢献だとかそういう類のことも必要になる。

単に物のスペックや物のデザインのみで高額商品を売ることは極めて難しい。

そういえば、どこかのメーカーが、小さなファンが付いた空調機能の作業服を開発したというが、これは累計25万着売れているという。
これなんかはスペックのみで販売できている商品であろう。

スペックのみで販売するにはこれくらいの思い切った機能性が必要となる。
〇〇綿を何回撚って、ナンタラ織機で何時間かけて織り上げたデニム生地を、ナンタラミシンで縫製してステッチは××ステッチ、洗い加工は1本ずつ手作業で擦りました。なんていうスペックだけでは高額では売れない。

そこにはブランド化するための取り組みが不可欠となる。

さて、世の中に無数にある「ブランド」で、GAPやセンス・オブ・プレイスの見切り品に定価でも対抗できるほどブランド化できている商品がいくつあるだろうか。

素材や加工法、製造法を神格化させることで高級感を与えるという手法には限界がある。

〇〇デニムも××デニムも実際のところ見た目はそれほど変わらない。
じゃあ、安い方の▽▽デニムでも良いという人が多数現れるのも不思議ではない。

スペックや製造法も重要ではあるが、それを越えた取り組みが求められる。

蛇足ながら、あとお買い得品は「無印良品」で70%オフで販売されていたネクタイである。
2580円の7割引きを2本、1980円の7割引きを1本買った。

写真 31

(2580円の7割引きで買ったネクタイ2本)

写真41

(1980円の7割引きで買ったネクタイ)

普段ほとんどネクタイなんかしないのに、ときどき安いのがあれば買ってしまう。
これを安物買いの銭失いというのだろう。

それと「無印良品」で茶色のチェックストールを買った。
これは定価1980円が300円に値下がりしていた。

写真 21

(300円で買ったストール)

どちらももう少し本格的に涼しくなったらせっかく買ったのだから着用してみようと思う。

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