知られないのはもったいない
2014年9月1日 未分類 0
先週末に繊維業界の製造企業のブログを集めたポータルサイトをオープンしてもらった。
ファッション・アパレル川上産業応援サイト
http://fashionkawakami.web.fc2.com/
まだできたばかりでレイアウトにも工夫が必要だし、不具合もある。
今後は順次改善していきたい。
ところで、これを見て、「南は意外にすごいウェブ技術を持っている」と勘違いされると困るのだが、
これを作ってくれたのは、ココベイさんというマーケットリサーチ会社である。
筆者にはそんな技術はまったくない。
以前、雑談している中で「製造企業のブログを集積したサイトがあっても良いのではないか」と提案させていただいた程度である。
あとはすべてココベイさんと担当の山田さんの御尽力である。
もし、転載ご希望の川上・川中企業があればご連絡いただきたい。
転載料は無料だ。
ここに転載されているブログは筆者が選んできたのだが、これを選んでいるときに困ったことがあった。
製造企業のブログが予想以上に少なかったのである。
ブログどころかホームページすらない企業も多かった。
筆者が社名を知っている産地企業でも何社もがホームページすら持っていなかった。
これは現在、ビジネスにおいて著しく不利になる。
以前から何度か書いているが、アイサスの法則がある。
•「Attention」(注意が喚起され)
•「Interest」(興味が生まれ)
•「Search」(検索し)
•「Action」(購買し)
•「Share」(情報を共有する)
のそれぞれの頭文字を採って「AISAS(アイサス)」と呼ぶ。
これは消費者の行動心理だと言われているが、BtoBでも共通する部分が多い。
とくに三番目の「Search」(検索)である。
ここでいう検索とはインターネット検索である。「ググれ」ということだ。
消費者に限らず仕事上でも調べたいことがあれば、まずインターネットで検索する。
Yahoo!を使うか、グーグルを使うかは人それぞれだが、まずどちらかで検索する。
「縫製工場」とか「ジャカード生地工場」とか「染色工場」といったキーワードで検索したときに、引っかかる企業がそれぞれあまりにも少ない。少なすぎる。
これでは問い合わせは検索に表示される少数の工場に独占されてしまうことになる。
新規の問い合わせなんて、既存ルートからの紹介以外にはほとんど見込めない。
各段階の工場は果たしてそれで満足なのだろうか。
新規の問い合わせが不要だというなら、今のままで良い。
でももしそうではなく、新規が欲しいというならブログかホームページかの最低どちらか片方は持つべきである。
それでも及び腰になるのなら、他者にウェブ上でのPRを依頼するべきだろう。
もちろん有料で。(笑)
筆者はたまたまiPRを立ち上げたジョイジッパーの坂本さんと面識があるのでここを紹介するが、他に心当たりがあればそこでも構わない。
https://www.facebook.com/joyzipper
坂本さんのブログもついでにご紹介しておく。
http://ameblo.jp/knitkitchen/entry-11879077679.html
ニットキッチンというレディースブランドを以前にされていたが、彼に注目したのは、そこよりも(笑)、実家が坂本ニットというニット工場であることである。
東京のアパレルに強い方は何人もおられるが、実家が製造工場で、工場の機微を理解しておられる方は経験上あまり多くないと思うからである。
こういうところも含めてウェブを上手く活用して新規取り組み先を増やしてもらいたいと思う。
優れた技術を持つ工場が多いのに、世の中に知られていないのは実にもったいない。
ふと、「ブログを毎日書く方法」とでも題して有料セミナーでも開催しようかとも思い始めている。
無名のオッサンがしゃべるので、5000円くらいの聴講料でお許しいただきたい。(笑)