新たに開始しやすい屋外レジャーを考えてみた
2022年4月26日 トレンド 0
コロナ禍が始まる前から、ファッション的にビッグトレンドというのはあまり見当たらなかった。コロナ禍が始まり、外出需要が無くなった分だけさらにファッションではビッグトレンドは見当たらなくなった。
まあ、強いて挙げればリモートワーク、在宅勤務用として各社のスーツ風セットアップが売れたくらいだろうか。とはいえ、そこはすでに5000円前後の価格競争に陥っており、33000円もするオアシススタイルのワークスーツは売れるはずもない。
その他の直近のビッグトレンドで言うなら、アウトドア関連とゴルフ関連くらいだろうか。ジョギング・ランニング関連はもうすでに10年以上前からブームが続いている。
数少ないビッグトレンドの一つだから、苦境にあえぐアパレル各社がゴルフに飛びつく気持ちは理解できる。
しかし、何度も繰り返すように、消費者がゴルフを開始するまでのハードルは著しく高い。そのため、マス層に広がるとは到底思えない。
ここでも書いた通りである。
ウクライナ戦争や電気代の高騰などのホットな話題に押されて、何となく新型コロナへの関心や報道が薄らいでる気はするが、アウトドアレジャー志向の流れがもう少しの期間続くと仮定するなら、マスに広がりやすいものは何なのかを自分基準で考えてみたい。あくまでも自分基準である。
ご存知の通り、当方はカネ無し・車無し・友達無しの独身男である。今後再婚したいとも思わないし、再婚相手を探す気もさらさら無いから、この属性のままで最期を迎えることになる。
当方が挙げる候補としては、ゴルフ以外では、
1、ジョギング・ランニング・ウォーキング
2、釣り(フィッシング)
3、キャンプを含めたアウトドア
あたりが有力なのではないかと思うが、いかがだろうか?
この中で1のジョギング類に関してはすでに最も大きな市場だといえ、参加人口も相当数なのではないかと思う。自宅の近所でも常にだれかが走っているし、大阪市内でも走っている人を毎日のように見かける。
ガチ競技勢でない限り、最も少ない投資で開始できるスポーツがジョギング類である。
確実に必要な物はシューズのみである。正規品のシューズを買っても1万何千円~2万円台前半くらいであり、これがだいたい1年くらいは使える。
ウェア類も高性能な物があればそれにこしたことはないが、別に普通のTシャツ、合繊の短パンでもガチ競技勢以外にはあまり支障がない。当方のようななんちゃってランナーはユニクロかジーユーの商品で十分である。
あと、自宅の周りを気のすむまで走るだけなので場所も選ばない。さらに言えば、仲間は必要なく、1人でやれる。
ジョギング類が10何年前からマス層に支持される理由である。開始する障壁は恐ろしく低く、投資額も少なくて済む。
次に考えたいのはブームとなっているキャンプを含むアウトドア活動である。
当方はあまり興味がない。特にキャンプはやりたいとは思わない。なぜわざわざ屋外で飯を食わねばならないのか理解できないし、野宿するのも嫌いである。日帰りハイキングくらいならやってみてもいいかな?とは思うが、1人でハイキングというのもちょっと意味がわからない。
キャンプのセットはピンキリだがそれなりに高額だから、ジョギングほどの手軽さは無い。
しかし、家庭を持っている人にとっては開始する障壁はゴルフほど高くないだろう。
なぜか世の中の多くの人はキャンプを含めたアウトドアが好きである。そして、なぜか日ごろは夫の出費に口うるさい奥様連中からもキャンプやアウトドア活動なら、家族全員での参加であればその出費は認められやすい。
となると、家庭を持つ男性にとっては、道具も揃えやすい。
恐らくはゴルフよりもマス化しやすいだろう。
個人的には何故世の中の奥様連中はアウトドア活動が好きなのか理解不能だが。夏は冷房の効いた部屋でのんびりするのが一番好きである。
さて、釣り(フィッシング)だが、これはゴルフと同じくらい開始するハードルは高いと思う。
まず、どちらも道具がたくさん必要になり、まとまった出費を伴う。道具無しにはゴルフも釣りもできない。
恐らく家庭を持つ男性にとっては、奥様の理解が得られにくいのではないかと思う。
しかし、当方にとっては、ゴルフよりも釣りの方が開始するハードルは低いと感じる。なぜなら、ゴルフをするには仲間が必要だが、釣りは1人でできる。逆に1人の方が気楽でいいのかもしれない。
そうなると、友達のいない当方にとっては、釣りの方がやりやすいということになる。この辺りはジョギング類と同じである。
道具さえ揃えれば1人で始められるという点ではゴルフよりも釣りの方がやりやすいと感じる。あと、ゴルフよりも魚の方に当方は純粋に興味があるというところも大きい。
何度も言うようにゴルフとは、基本的にカネあり・車あり・友達ありのリア充スポーツであり、世の中の人間すべてがリア充ではない。とすると、かつてのファッションのビッグトレンド、ビッグブームのようなマス化はしにくい分野であるといえる。
それよりもすでに一大市場となっているジョギングは除いたとしても、キャンプや釣りの方がマス化しやすいのではないかと思う。
キャンプ市場もすでに飽和状態となりつつあるから、釣り市場に注目してみる必要もあるのではないかと思う。とはいえ、釣りもすでに先駆者企業がひしめいているので、ゴルフ同様にレッドオーシャンであることは間違いない。
かつてのアムラーバーバリーブーム、ビンテージジーンズブーム、マルキューブーム、神戸エレガンス系ブーム、プレミアムジーンズブームなどのようなマス化するビッグトレンド・ビッグブームは、ゴルフにしろキャンプにしろ釣りにしろ起きるはずもない。
かつてのようなファッションのブームを期待するアパレル業界・ファッション業界のマインドこそが最も改善されなくてはならないのではないかと思う。
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