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南充浩 オフィシャルブログ

価格設定を参考にすべき

2014年2月13日 未分類 0

 日本ブランド品を海外へ輸出しようという動きがある。
これ自体は大いにがんばってもらいたいが、その際、価格が問題になると以前にも書いた。

例えば、国内販売価格1万9800円のジーンズは海外に輸出された場合、少なくとも5万円前後になる。
500ドルジーンズへの需要はあるだろうが、それほど多くはないと予想される。
やはり、現地価格が200ドル前後に収まるくらいの国産品の輸出を主軸とすべきではないかという考えに今も変わりはない。

現地価格が200ドル前後に収まるためには、国内販売価格が1万2000~3000円くらいまででないと難しい。

そんなことを考えていたら、先日、繊研プラスにこんな記事が掲載された。

西澤 「ケネディーデニム」独占販売
http://www.senken.co.jp/news/29841/

中堅商社の西澤(大阪市)は14年春夏物から米デニムジーンズファクトリーブランド「ケネディーデニム」の独占輸入販売を始める。大手セレクトショップやメンズカジュアル専門店などを開拓し、初年度で1万本の販売を目指す。

 ケネディーデニムは米ロサンゼルス(LA)生まれのパンツブランド。トゥルーレリジョンやAGアドリアーノ・ゴールドシュミットなどを生産するジーンズ工場が手掛けるファクトリーブランドで12年にデビューした。LAを中心に米国内や欧州などで徐々に人気が広がっている。商品はメンズのみ。

 最大の武器は品質と価格。LAの工場で作り、高級ジーンズ並みの品質でありながら、中心価格は7800~9800円に抑えている。リベットなども米国製を使うが、ダメージや刺繍など過度な加工を加えないことでコストを抑えている。定番のストレートジーンズ(7900円)はやや細身でストレッチ性があり、動きやすさやはき心地の良さ、きれいなシルエットにこだわる。

とのことである。

筆者はこの西澤という会社もケネディーデニムというブランドも存じ上げない。
商品も直接見たことはない。

それでもこの記事に興味を持ったのが、ケネディーデニムの価格である。
7900~9800円となっており、日本のナショナルブランドと同じ価格帯である。

輸入してその価格ということはアメリカ本国ではもっと安い価格で販売されているということになる。
内外価格差は1・3倍くらいに抑えられているのだろうか?
アバクロは内外価格差が1・7倍くらいあり、アメリカ国内に比べると日本での価格はかなり高めに設定されている。
もし、内外価格差が1・7倍とかあるなら、アメリカでの販売価格は日本の量販店ジーンズ並みということになるが、米国工場で生産されているならそこまでの低価格は考えにくい。
よって、内外価格差は1・3倍くらいではないかと推測した次第である。

北欧のジーンズブランド「チープマンデー」もちょうど同じくらいの価格帯である。

こうして見ると、欧米ブランドは中価格帯にも対応している。
他方、日本ブランドは超高価格にこだわり過ぎているように見える。

この姿勢の違いに危惧を覚える。

日本ブランドも海外へ輸出を考えるなら、「ケネディーデニム」や「チープマンデー」の価格戦略は絶対に参考にすべきだと思うのだが。

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