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南充浩 オフィシャルブログ

中期的な取り組みが必要

2013年12月16日 未分類 0

 今まで大型合同展示会に出たことがなく、かつ知名度の低い企業があったとしよう。
こういう企業が業界内で知名度を高めるためにはどれくらいの回数で展示会に出展する必要があるだろうか。

以前にも書いたことがあるが、東京ギフトショーを例にとると、
1コマ(9平方メートル)で出展料金は36万7500円である。椅子2脚と机1台は無料で付いているので、それ以外の造作物や出張費用、荷物の運送費なども合わせるとざっと100万円内外になるだろう。

2コマなら150万円内外以上ということになるだろう。

これほどの費用が必要なので規模の小さい企業が連続出展することは大きな負担になる。
念のためにいうと東京ギフトショーが特別に高額というわけではなく、他の合同展示会も似たり寄ったりであり、無料オプションの多さを考えると東京ギフトショーの方が割安感があるかもしれない。

それはさておき。

無名の企業がそれなりの知名度を得るためには1回きりの出展ではだめだ。
展示会に出展するに際して、多大な期待に胸を膨らませていた無名の小企業を何社も知っている。
しかし、多くの場合は期待通りの成果が得られず失意のうちに次回以降の出展をやめてしまう。
ごくまれに初回から多大な成果を挙げる無名企業もあるが、これは例外と思わなくてはならない。

来場者の立場になって考えてもらいたい。
無名の零細企業から「是が非でも商品を仕入れたい」と思うバイヤーが何人存在するだろうか。
無名でも大手なら資金的信用があるから、まだ取引してみようかと思うこともある。
しかし、資金的信用もない無名の零細ではなかなか難しい。

展示会は年に2回というペースが多いので、信用を得て知名度を高めるためには最低でも3年間の計6回は連続出展する必要があるだろう。もしかして5年(計10回)くらいは必要かもしれない。

1回きりで出展をやめてしまうなら、その金で社員旅行にでも行ったほうがマシな使い道である。

さて最近では海外展示会に出展する零細企業も増えてきた。

しかし、初めての出展で期待したほどの効果が得られないのは、国内展示会と同じである。
むしろ国内展示会よりも効果がないかもしれない。

1回出展するのも国内展示会どころの費用ではない。もっと高額になるだろう。

だからといって1回でやめるならかなり無駄である。

考えてみてもらいたい。
無名の海外企業がIFFやギフトショーに初出展していて、すぐに取引をしたいと思う日本人がどれほど存在するだろうか。
やはり、何度か連続出展しているのを見かけるようになって日本人バイヤーは関心を持つのではないだろうか。

日本の無名零細企業が海外出展する場合もそれと同じである。
現地の人が無名の外国企業とすぐさま取引したいと考えるだろうか。そうでない人の方が多いだろう。
だから最低でも3年~5年は連続出展する必要があるだろう。

回数をやみくもに重ねれば良いというものではないが、知名度認知度を高めるためにはある程度の時間も必要である。
中長期的な視点での取り組みは不可欠であり、近視眼的にしか物が見えないなら、「ブランドづくり・ブランド化」なんていう作業はやめたほうが良い。

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