ライトオンとジーンズメイトの1月売り上げ速報
2011年1月25日 未分類 0
恒例のライトオンとジーンズメイトの1月売上速報が発表された。
結果を言ってしまえば、ライトオンは微減なのに対して、ジーンズメイトは15%減に近い。年始のバーゲンが含まれていてこの数字では、ジーンズメイトは相当に不振だと言えるだろう。
しまむらと同グループのアベイルの数字も合わせて紹介する。
ライトオンの1月売り上げは
既存店売上高が前年比3・5%減
既存店客数が同10・0%減
既存店客単価が同7・2%増
と前年微減にとどまった。
一方、ジーンズメイトの1月売り上げは
既存店売上高が前年比18・2%減
既存店客数が同14・6%減
既存店客単価が同4・3%減
と前年割れの幅が大きい。
ちなみに、しまむらの1月売り上げは
既存店売上高が前年比2・5%増、
同じグループのアベイルも
既存店売上高が同1・0%減
とそれぞれ微増と微減にとどまっており、まずまずの堅調ぶりだ。
ライトオンもマックハウスも苦戦傾向にあることは変わりないが、ジーンズメイトの苦戦ぶりは群を抜いている。既存店を何店舗か大阪市内で見て歩いている(鶴橋店除く)が、店作りがややすっきりした以外はあまりこれまでと変わっていない。商品のテイストを変えるでもなく、商品の仕入れ先を変えるでもない。あくまでもこれまでの延長線上に止まっている。
ライトオンはニット好調・防寒物苦戦としており、しまむらは保温肌着「ファイバーヒート」とウールコートが好調だったと言う。ライトオンが苦戦した防寒物というのは、おそらく「洗えるダウンジャケット」だと推測される。
ちなみにジーンズメイトも自社企画ダウンジャケットを販売しており、定価7900円だが、ずっと4900~2900円の間で販売されている。これ以外にも中価格・高価格帯のダウンジャケットも仕入れている。かなりダウンジャケットを豊富に持っており、それが動いていなかった。
その一方で、ライトオンが好調だったというニットは、ジーンズメイトにはほとんど入荷していない。この辺りの商品政策のミスジャッジも苦戦の要因の一つだろう。
新規の好材料がなく、懸念材料しかないにも関わらず、ジーンズメイトの株価が昨年12月半ばに急騰したことから、なにか今後大きな動きがあるのではないかと考えている。
株価チャートを見ていただけばわかるのだが、昨年11月末までは180円くらいだった株価が、12月半ばに急騰し、一時期400円を越えている。一挙に2倍以上である。
その後、じわじわ下がり始めて、現在は340円くらいだが、それでもまだ昨年11月の2倍弱である。
あまり株にはくわしくないのだが、「ジーンズメイト側が身売りの準備を始めたか、ジーンズメイトを買収したい企業が介入したかのどちらかではないか」と考えている。
ジーンズメイトは今年、来年が企業存続の正念場だろう。