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南充浩 オフィシャルブログ

一点突破主義を評価したい

2013年10月9日 未分類 0

 好調なカラーパンツに絞って提案し、不振であるジーンズは開発研究を続けるものの、来春は新製品を投入しないというブルーウェイの姿勢はなかなか評価できるのではないかと感じる。

http://apparel-mag.com/abm/article/trend/496

「ブルーウェイ」ブランドといえば、80年代にはブルージーンズをモデルに穿かせたポスターがショップに貼られていたことを思い出す。
筆者が業界に入った97年以降は、ジーンズよりもカラーパンツ、合皮パンツなどが主力商品となった印象が強い。
当時は「ブルーウェイなのにブルージーンズがあまりないんじゃ(笑)」と営業部長がおっしゃっていたことをよく覚えている。

数年前からブルージーンズが不振であることはブルーウェイに限らず、ジーンズ専業アパレルに共通する悩みである。最大手のエドウインはそれでもある程度のブルージーンズを提案し続けねばならないが、ブランド規模が小さいブルーウェイは全方位型で提案を行う必要もない。
あえて、得意とするカラーパンツ一本に絞って提案するのは妙手だと思う。

新商品なんて何が当たるかわからないから、あれもこれも提案したくなるのは人間の性である。
ブランド規模の大小に関係なく、出来うる限りニーズは捉えたいと思うのは当然だろう。
だからといって、ジーンズもチノパンもミリタリーパンツもカラーパンツも何でも用意しますよという姿勢では、ブランドとしてのスタンスもボヤけるし、何よりもそんな全方位型の提案なら、小規模ブランドを頼らずともエドウインというビッグブランドを頼れば済む話なのである。

あれもこれも提案したいという誘惑を断ち切って、一点突破を模索するのは悪くない選択だ。

何よりもランチェスターの法則にも則っている。
小規模戦力で勝つためには一点突破主義が最適であり、全方位型の戦略は大手のみが採りうる戦略である。

正直申し上げて、自社のブランド規模を考慮せずに全方位型戦略を採りたがるジーンズ専業アパレルが少なからずある。
一点ずつの商品はそれなりの完成度だが、ブランドとしてのスタンスはわかりにくいし、陳列しても見栄えがしない。

今回のような提案を数シーズン続けられれば、「ブルーウェイ」ブランドはピーク時とまでは行かなくてもある程度までの売上規模に回復できる可能性があるのではないだろうか。
このような提案が今回限りにならないことを願うのみである。

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