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南充浩 オフィシャルブログ

初年度がもっとも集客力があるのだけど・・・・・。

2013年8月28日 未分類 0

 少し前の話で恐縮だが、阪急百貨店うめだ本店が今年度の売上高を200億円下方修正して1900億円にすると発表した。5月の連休明けのことである。

エイチ・ツー・オーリテイリングは9日、2012年11月に増床開業した阪急うめだ本店について、目標売上高の2130億円を達成するのが、当初計画より2年遅れ、開業3年目になるとの見通しを明らかにした。現状では、今秋までの開業1年間の売上高は1900億円にとどまる見通しだという。(2013年5月10日付 日経新聞朝刊)

開業3年目には2130億円を達成させる意気込みなので下方修正したとは言え、相変わらず強気な計画である。

先日、某百貨店でそれなりの主要メンバーと目されるバイヤーとお会いする機会があった。

彼は、初年度に達成できなかった売上目標を2年後に達成するのはかなり難しいのではないかという。
その理由は簡単だ。
なぜなら初年度は集客が一番多いからである。
通常の商業施設は初年度の集客が一番多く、2年目、3年目とだんだん集客が少なくなる。
人気の商業施設は2年目以降もそれなりの客数を維持することはできるが、それでも初年度の集客を上回ることはほとんどない。

その一番集客の多い初年度で達成できなかった売上高を3年目で達成するには、相当の努力が必要である。
極端な話、毎年集客量を増やしていかねばならない。
年々集客量を増やすという作業は至難の業である。
よほどの仕掛けが必要になる。

阪急百貨店うめだ本店の売上高目標は近隣にある梅田メンズ館も含んでいる。
もしかしたら、本店の集客量と売上高を増やすよりも現在売上高が落ち込んでいるメンズ館の売上高を回復させる方が簡単かもしれない。

メンズ館の初年度売上高は当初予算を上回る270億円を達成し、その後の公式発表はないが、個人的に聞き及ぶ範囲では現在160億円内外にまで低下しているという。

これをピーク時の270億円にまで回復させることができれば100億円の売上高増は達成できる。
あとは本館で100億円を積み増しすれば良い。
一口に100億円と言うが、これはこれで大きな数字である。
筆者にやってみろと言われたら、やれる自信はまったくない。

地下の食品売り場は賑わっているが、ここの売上高を大きく伸ばすことは相当に難しい。
なぜなら食品は単価が低いからだ。
高額食品と言われているものだって洋服に比べると安い。
本館が大きく売上高を伸ばすためには、洋服も含めた高額商材の売上高を増やすことが近道である。

1万円の物品を10人に売れば10万円である。
食品の買い上げ客数を10人増やすことは比較的に簡単だが、10人分の売上高は2万円にも満たないだろう。

さて、計画通りに2年後に2130億円が達成できるだろうか。
筆者は可能性が低いと感じるが、もし達成できれば阪急百貨店うめだ本店の地力は本物だということだろう。

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