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南充浩 オフィシャルブログ

凝り過ぎて伝わらない

2013年2月18日 未分類 0

 単純な見出しやコピーよりも、ちょっと凝った「粋」なものを自店や自社ブランドにはつけたくなるのが人情というものではあるが、却って失敗するケースも多い。

先日、フェイスブックのお友達が「これ、どうなのよ~?」と疑問を呈しておられたPOPがある。
「自分服、家族服」というコピーが書かれている。

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お母さんと赤ちゃんの写真からして、おそらくベビー服・子供服か、子供&お母さんの服のコーナーのPOPだと推察される。
しかし、「自分服、家族服」では何のことやらさっぱりわからない。
さっぱりわからないから消費者には何も伝わっていないと考えられる。

もしかしたら「めっちゃ伝わったわ~」という方もいらっしゃるかもしれないので断定はできないが、少なくとも筆者にはわかりにくいだけで何も伝わらない。

このコピーなら、単純に「ベビー・子供服」と書くか「お母さんと赤ちゃんのコーナー」と書いた方がずっと分かりやすい。
もしくは「安心安全な素材を使った子供のための洋服です」というベタなPOPの方がずっとマシだろう。

アパレルブランドは「かっこよくないといけない」と考えておられる方が多い。
まあ、かっこ悪いよりはかっこイイ方が良いと思うが、いくらかっこよくても伝わらないコピーをつけるくらいなら、ベタな分かりやすいコピーの方が数段優れているのではないか。

消費者はアパレルブランドのショップに、意味はわからないけれどカッコイイ写真・ポスターを見に来ているのではない。それに写真・ポスターでカッコヨサを追求するならもっとアーティスティックな作品にすべきだ。そしてそういうお客に向けた店作りにすべきだろう。

ちなみに先のポスターはラグジュアリーブランドや高級ブランドではない。
低~中価格帯の量販店向けファミリーブランドである。いわば大衆向けブランドである。
大衆向けブランドが大衆にわかりにくいと思われるコピーを使って「粋」がっていても意味がないのではないか。

筆者は同じ大衆向けブランドなら無印良品やユニクロのPOPの方が優れていると思う。
もうちょっと書きこんでも良いのにと思う部分もあるが、自社の商品の特徴をそれなりに詳しく説明している。
ユニクロならプレミアムコットンやウルトラライトダウン、無印良品ならフレンチウールやフレンチリネンといった物の説明が書かれている。

よく意味のわからないコピーを書くくらいなら自社の商品の特徴を箇条書きででも書く方がずっとマシだろう。

アパレルブランドには往々にしてこういう「凝り過ぎて伝わらない」ことがよくある。
とくに大衆向けブランドはもっと伝える努力をすべきだろう。

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