ユニクロは来年もダウンジャケット?
2010年12月16日 未分類 0
ポリエステルやナイロンなどの合繊素材の産地として北陸地方がある。
ある他産地の機屋(はたや)からの情報によると、北陸産地は来年の3月までユニクロからの受注が満杯だそうである。
ユニクロが北陸で製造させている合繊生地は、その多くがダウンジャケット類に使われる。今冬販売するダウンジャケット用素材の多くは、もう生産が終了しているはずであるから、来年3月まで織っている生地は、来年秋冬のダウンジャケット類に使用されることになる。
1年先の商品を企画するのがユニクロの業務サイクルであるから仕方ないのだが、今冬、これほどダウンジャケットが値崩れを起こしかけているにも関わらず、来年もダウンを投入するようである。
少しは軌道修正できないものなのかと、第三者でありながら心配になる。
それはさておき、アウトドア好きの友人によると、
ユニクロやジーンズメイトなどのデイリーカジュアル店の低価格ダウンジャケットは売れ行きが厳しいが、モンベルやノースフェイス、パタゴニアなどの本格的ダウンジャケットは来年以降も需要が伸びる要素があるらしい。
「山ガール」に代表されるアウトドアブームがさらに進んで、かなり本格的な登山を始める人々が増えるためだという。
ちなみに「山ガール」という言葉は好きではない。
明らかに「ガール」とは呼べない30代以上の年代層も数多く含まれており、「山オバ」あたりに名称を変更してもらいたいと思う。
来年秋以降は、本格的なダウンジャケット類はある程度の値段を保ち需要も伸びるが、低価格ダウンは売れ行きがさらに厳しくなるという二極化を迎えそうな気配である。