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南充浩 オフィシャルブログ

産学連携に懐疑的なワケ

2010年12月20日 未分類 0

 先日、大阪産業大学アパレル産業コースの内紛報道について、まとめさせていただいた。今回の一件で大阪産業大学とそのアパレル産業学部には悪イメージができてしまったので、今後は運営にかなりの苦労を強いられることとなるだろう。おそらく生徒数も激減すると思われる。

ところで、アパレル業界における大学や専門学校との「産学連携」がほとんど成功していないことの理由として、学校側の態度や指導方法にも問題があると書いたのだが、以前に何校からか聞いた話を補足しておきたい。

専門学校には生徒に対して「課題」を出す。まあ、普通の学校でいうところの宿題だと思って良いだろう。○○日までにデザイン画を5体仕上げてきなさい、とか、○○日までにこのパターンを完成させて持ってきなさい。、とかいうものである。
もちろん、その課題をあまりやって来なくて提出できない生徒もそこそこにいる。そういう生徒はどんどん課題が積み重なっていって、借金地獄のようになってしまうのだが。

最終的に、就職先が決まって卒業間近だというのに、以前やりのこした課題がまだ提出できていないという生徒も幾人か現れてしまう。
おそらく、現在は、卒業式後にやり残した課題をやり上げて終わるという形式が主流だと思う。しかし、以前に聞いた話では、昔は課題が終わらないから卒業できずに内定していた就職も辞退したケースもあったという。
さすがに現在はこういうケースはないだろうと推測するのだが、これでは本末転倒も甚だしい。

元来、専門学校は就職するための学校であり、アカデミックな物ではない。課題をやり上げない生徒も悪いのだが、せっかく決まっていた就職を辞退させて課題を提出させるというのは、専門学校の本来の趣旨から大きく逸脱している。
まさに課題のための教育であって、就職のための教育ではない。

現在では根絶したと思われるが、学校側がこういう態度であるなら「産学連携」などは100年経っても実現不可能である。
専門学校はアカデミックを目指すべきではない。

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