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南充浩 オフィシャルブログ

遠目からでも見分けられる工夫が必要では?

2012年10月26日 未分類 0

 ちょっとしつこくて恐縮だが、昨日の豆腐の件でもう少し思ったことを。

再び同じ個所を引用させていただく。

「豆腐業界の方々は、メイン中のメイン、木綿と絹をどうにかしようという考えがほんとうにないんだな」、と思っていましたから。

おとうふのパックの上側のフィルムがありますよね。あのデザインがどこもずっと変わらないんです。もちろん、「フィルムを変えたから何だ、自己満足じゃないか」という話なんですが、何か「変わろう」という時に、まっさきに手をつけられる部分のはずです。

 でも、誰も何も変えない。一方でどうみても数が出ないであろう目先の変わった商品はわりと新しいものが出てくる。「木綿や絹はもう何も変えようがないから、容器や素材を変えて、ニッチだけど特徴のある商品を」ということなんだな、と思いました。

 つまり、最大規模のボリュームゾーンがおそらく20年くらい何も考えられず放っておかれている。これはすごいチャンスじゃないのか、と、

とのことである。

筆者は「豆腐」を「ジーンズ」に置き換えて読んだのだが、この「パッケージ」を変えるという発想は衣料品全般にも当てはまるのではないだろうか。

「ザクとうふ」「ズゴックとうふ」が豆腐売り場に陳列されていたらすごく目立つ。
豆腐の容器はだいたい白が中心で、ごく稀に黒がある。
形は四角い。まれに球体っぽいのがある。ドーム型と言った方が適切だろうか。
その中に「ザクとうふ」「ズゴックとうふ」が並んでいたら遠目からでもすごく目立つだろうということは容易に想像できるだろう。

この「遠目からでも目立つ」という発想は、アパレルが本来得意とされるはずのVMDではないのか。
アパレル業界にはVMDの専門家がたくさんいらっしゃる。

VMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)の基本理論で、
一番遠くから違いを認識できるのが色柄だとある。
だいたい4~8メートル先から判別できるらしい。これが最初の視覚的アプローチということになる。

緑色や青色のモビルスーツの顔の形状をした豆腐容器が積み上げられていたら4メートル先からでも十分に視覚を惹きつけるだろう。
何せ、周りは白くて四角い容器がほとんどで、稀に黒い四角い容器がある程度だ。

このようなアプローチは衣料品にとっても必要だろう。
ましてや、今年7月はセール開始時期の分散化で不発である。
8月以降も今月になるまで「例年と比べても今年は壊滅的」と言われるほど衣料品は動いていない。
動いているのは帽子、バッグ、靴、ストール、マフラー、アクセサリーなどの雑貨類ばかりだ。

衣料品は身に付ける物だから最終的に着心地が重要視される。
見た目がいくら良くても着心地が悪ければ活用しにくい。
だから、パターン(型紙)や細部のアレンジがものすごく重要になる。
そのためかどうかわからないが、「どこそこの部分を●mm短くしました」とか「裾を2㎝長くしました」とかそんなミクロの世界を最重点セールスポイントにする場合がけっこうある。

とくにジーンズなんかそう見える。
「ステッチの色をレモンイエローから山吹色に変えました」なんて謳い文句を見たことがあるが、そんな細部に惹きつけられる消費者が今時どれほどいるのだろうか。

そこも重要な部分だが、これだけ衣料品が悪いのならそうではないアプローチも考えてみてはどうだろうか。
一番遠目からでもわかるようなVMD的取り組みは必要ではないだろうか。

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