生地メーカーが百貨店で期間限定販売に乗り出す
2012年10月10日 未分類 0
先日、9月25日のことだが高野口産地の岡田織物が関西テレビのニュース番組「スーパーニュースアンカー」で紹介された。
4分少々の放送だったが、高品質なフェイクファーについて一般消費者に向けて良い告知になったと思う。
「太陽光で2度~8度発熱する」フェイクファーや、「繊維がY字になっているため手触りがより滑らかな」フェイクファーがピックアップされていた。
(岡田織物の発熱するコアブリッドファー)
さて、その岡田織物が10月末ごろから関東・中部・関西の各エリアの大丸・松坂屋百貨店で期間限定販売を行うことになったとのうれしい知らせがあった。
詳しいスケジュールと展開店舗は現在調整中とのことである。
今回の販売会は非常に珍しいケースである。
それはなぜかというと、岡田織物は生地メーカーであり、製品メーカーではない。
従って今回のイベントの話が持ち上がってから製品作りに着手し始めたという。
百貨店で催事販売を行うのは通常製品メーカーに限られている。
今回のように生地メーカーに、百貨店から直接声がかかったのは聞いたことがない。
しかし、今回の試みが成功したなら、生地メーカーの製品化ビジネスがより身近なものになる。
また、他の生地メーカーにも製品化ビジネスの良い参考例となるに違いない。
それだけに筆者としても岡田織物にかける期待は大きい。
高野口産地に3年間携わらせていただいたが、ようやく製品化への道筋が見えてきたように思う。
それもひとえに産地内の各社の努力の成果だろう。