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南充浩 オフィシャルブログ

売るのも買うのも男性でした

2012年9月21日 未分類 0

 昨日、レディース肌着のことを書いたら、昔のことを思い出した。
97年に初めてレディース肌着という分野を担当することになった。

関西に本社がある企業がメインだったので
ワコール、グンゼ、ルシアン、アングルなどを定期的に訪問した。

97年までレディース肌着なんてまったく無縁だったし、テレビのCMを見ても女性ばかり登場するので、企業に勤務するのも当然女性が多いだろうと考えていた。

初めて訪問したときに、出迎えてくれた広報担当者、営業担当者、企画担当者のすべてが男性だった。
しかもサラリーマン然としたスーツをビシっと着こんでいる。
あれ?なんだかイメージがちがうなあ・・・・・・・・・・と感じた。

社内全体もどうやら男性の方が多そうだ。

そうは言うもの定期的に訪問するうちに、その環境に慣れてしまった。

しかし、女性の肌に直接着ける肌着は、やっぱり女性でないと分からないと思う。
ジーンズやセーターやジャケットなどは、女性向け商品であっても男性が企画できなくもないと思う。
肌着ほど厳密な着心地や機能性などは求められないからだ。
レディースブランドを展開する著名な男性デザイナーは数多い。
けれどもその多くは、ゲイであると言われている。
男性の感覚のままでは女性服をデザインしにくいのだろう。

肌に直接身につける物ではない女性服をデザインするにしても、それほどに女性的感覚が必要とされるのに、女性肌着ならなおさらではないのだろうか。

その後、それらのメーカーの展示会にも何度かお邪魔した。

例えばワコール。
当時のワコール社内は、女性肌着の売り上げ構成比が圧倒的に高い。
9割以上は女性肌着やブラジャーの売り上げだった。

量販店向けにはウィング事業部、百貨店向けには本体事業部と別れていた。
両方の事業部の展示会を覗いたことがある。
メーカー側も先日書いたようにスーツ姿の年配男性が多い。
その上、量販店や百貨店の女性肌着バイヤーも圧倒的に男性の方が多かったのである。

だから、メーカー側もバイヤーも両方とも背広を着込んだ50歳前後のオッチャンという光景も珍しくなかった。
初めて見たときはちょっと異様な光景だと感じた。

念のために付け加えると、ワコール以外のメーカーの展示会も大同小異であった。
各社とも展示会場では男性の姿が多い。

売る方も買う方も50歳前後の男性。しかもファッショナブルではないスーツを着込んでいる。
会場だけ見ていると、とてもあの華やかなイメージの商品を売り買いしているとは思えない。

女性肌着は、女性の感覚がもっとも必要とされる商品なのに売るのも買うのも、そして企画するのも年配男性という構図はやはりどこか違うように感じる。
ここを是正しないと女性肌着メーカーは「真のヒット商品」を生み出せないのではないかと思う。

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