大きな話題もなく前年並みの8月売上高
2012年9月5日 未分類 0
恒例の8月売上速報が発表された。
ユニクロは
既存店売上高が前年比2・0%増
既存店客数が同2・5%増
既存店客単価が同0・6%減
ポイントは
既存店売上高が前年比1・0%減
既存店客数が同0・8%減
既存店客単価が同0・2%減
マックハウスは
既存店売上高が前年比1・8%増
既存店客数が同0・6%増
既存店客単価が同4・6%増
ハニーズは
既存店売上高が前年比1・6%増
既存店客数が同1・8%増
既存店客単価が同0・3%減
だった。
トレンド最先端のブランドショップなら8月は秋物の立ち上がりで、季節先取りのお客が購入するが、これら、大衆チェーン店では8月は夏物最終セールの真っただ中である。ただ、ユニクロは季節先取り投入が他と比べても早く7月20日ごろからダウンジャケット類やラムウールセーターが入荷しているが、ユニクロの顧客層も夏物最終セールを愛好する率が高い。
そのため、4社とも昨年とほぼ同じ売上高を維持したことがわかる。
ここ15年来、日本のアパレル業界はユニクロを中心に回っている感がある。
このため、ユニクロの月次売上高の増減がヘッドラインニュースを飾ることも珍しくない。
今回はあまり採り上げられていないようなので、前年微増は「平常運転」と受け取られたのだと推測する。
そこで、ユニクロの昨年8月売り上げ報告を見る。
既存店売上高が前年比9・4%減
既存店客数が同10・6%減
既存店客単価が同1・3%増
ついでに一昨年8月売り上げ報告も見る。
既存店売上高が前年比9・3%減
既存店客数が同0・4%減
既存店客単価が同9・0%減
である。
と並べてみると、今年8月の既存店売上高は決して「好調」とは呼べない。
毎年8月は既存店売上高が苦戦しており、今年は微増したが2009年8月の水準には回復していないと読める。
こうして見ると、同じ前年比9%減でも2010年8月と2011年8月では中身が違うことがわかる。
2010年は客数は前年微減だったものの、客単価が9%減少しての売上高減であるのに対して、
2011年は客数が10%減しての売上高減である。
どちらの減少がマズイかというと、2011年である。
今年8月は、2011年に対して客数は2・5%増加しているのだから、少しだけ客足は戻ってきたと捉えるべきだろう。