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南充浩 オフィシャルブログ

日本での運用オペレーションを根本から見なおせ

2012年8月17日 未分類 0

 ファッションスナップドットコムによると、デンマークの雑貨ショップ「タイガー」アメリカ村店が、品薄のため再び8月16日~18日まで臨時休業するとある。

お盆休みに入る直前の日経ビジネスデジタルに「タイガー」が入場制限と臨時休業したわけを寄稿したのだが、今回の臨時休業は7月24日・25日に続いて2回目である。
これはさすがに「物流オペレーションに問題があるのではないか?」と考えざるを得ない。

すべての原因は予想以上の来客数なのだが、その来客数の読みも甘かったのではないか。

寄稿の繰り返しになってしまうが、「タイガー」アメリカ村店のスペックをおさらいする。
2層構造で1フロア250平方メートルずつの合計500平方メートルの面積であり、本国の「タイガー」では年間7500アイテムが投入される。

まず入場制限が頻繁に起きてしまう原因として、
1フロア250平方メートル(約70坪)というそれほど広くない面積なのに、店内を一方通行にしていることを挙げたい。これは「タイガー」全店に共通する仕組みなのだそうだが、来客数が予想以上に来た場合、70坪程度では一方通行にすることで入場客数がたやすく制限されてしまう。これが1フロア200坪とか300坪なら「整然と見られる」という効果を発揮したかもしれないが、現在では逆効果になっているのではないか。

次に頻繁に品薄になる原因だが、本国では年間7500アイテムだが、アメリカ村店は「半年後に約3000アイテムの投入を目指している」という。目指すくらいなのだから当然、現段階では3000アイテムよりも少ないわけである。だから初回投入量が少なかったといえる。

「タイガー」を運営するゼブラ社の首脳陣は、日本のマスコミによる呼び込み効果がここまで大きいとは予想できなかったのではないだろうか。
裏を返せば、ヨーロッパ圏ではマスコミが告知記事を流してもここまで熱狂的な反応は無かったということになる。

業界内では「臨時休業と入場制限を繰り返して品薄感を煽る戦略ではないか」と穿った見方もあるが、内覧会当日にレナート・ライボシツCEOに直接話を伺った印象では、そのような小手先の術を弄する方には見えなかった。おそらく、真実に読み違えていたのだと感じる。

しかし、こうもたびたび臨時休業を繰り返すと多国籍企業(日本以外にはヨーロッパ圏内の出店しかないのでグローバルとは言いたくない)としての物流システムの不備を疑われることになる。
ここらで、日本での運用オペレーションを根本から見直すことをお薦めする。

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