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南充浩 オフィシャルブログ

Eメール全盛だからこそ紙媒体という手段もある?

2012年8月16日 未分類 0

 イベントやセールの告知をするために、以前なら郵便を送っていた。
ダイレクトメールといわれるハガキや封書である。
しかし、相手に送りつけても読まれたかどうかもわからない上に、郵送費がかかることから、最近では無料で送れるEメールやSNSのメッセージに切り替える企業が増えてきた。

なにせ、ハガキを送るのに1枚50円、封書を送るのに80円かかる。
ハガキ100通くらいなら5000円で済むが、1000通で5万円、2000通で10万円になる。
これはなかなかのコストだ。
EメールやSNSでの告知の方が確実だし、コストも安くなる。小規模企業にはこちらを勧めるコンサルタントが多い。筆者も相談を受けたら間違いなくそちらを勧める。

ところが、先日、送られてきたメルマガは「ダイレクトメールを見直そう」という内容だった。
こういう考え方もあるということを参考にしてもらいたいので以下に引用抜粋する。

アメリカではリアルの販促物が新鮮ということで、
ダイレクトメールを送付する企業が増えているという話です。

そういえば、ニューヨークの地下鉄駅にはGoogleの看板が設置されていたり
Googleがたくさん紙のDMを送ったりしています。

15世紀にグーテンベルグが印刷機を実用化して以来の古い古い媒体です。が、
このダイレクトメールが、アメリカでは、最近ちょっと注目されているんです。

ソーシャルメディアやデジタル情報があふれている現代。
逆に手元に届く紙の媒体は、新鮮だったり、より感情に訴えたり、記憶されやすかったり。
集中してしっかり読んでもらえるという特性もあります。
(デジタルのファイルより、新聞や本のほうがじっくり読むでしょ?)

メリットはたくさんあります。

マーケティングというのは、他社とのちがいを発見して、それを伝えるってことです。
特にみんなデジタルに移行しているから、紙の媒体は他社との差を作りやすい。

ニューズレターやお手紙。
チラシやフライヤー。
看板や会社のトラック。

そういったリアルの販促物をしっかりと実施することです。

でも日本の企業は、あまり使っていません。
コストが高いって思っているふしがあります。

でもね、それはリアルの販促のコストが高いって思っているからです。
何も検証せずに「高い」と思っているところが多い。

しっかりとコストを計算してその販促から得られた利益を算出すると、
とっても利益が出ている場合がある。

たとえば、旅館が3千人に一人100円のコストをかけてお手紙を出すと
30万円のコストです。

そのうち1%の反応があると仮定すると。
30組が宿泊。

一人1万円の売り上げだとして、
平均2名で宿泊すると考えると

60万円の売り上げです。

その1回でも、コストはペイできる。
さらにいいことは、1回で終わらないってこと。
そのお客さまがさらにリピーターになるようなシナリオを考えるとそこからまた将来の売上が期待できます。

さらにさらに、今回反応しなかっ2970名にも、あなたの情報が届いているのです。

中には記憶してくれている人もいる。
今は行けないけど、いつか行こうと思ってくれて
そのお手紙とチラシを保存しているかもしれません。

保存していなくても、あなたの旅館のことを思い出してもらう。
これだけでも、ずいぶんと効果があります。

ソーシャルメディアがこれだけ世の中に浸透している時代。
他のライバルが紙媒体をやらないときこそ、チャンスと言ってもいい。

そして、紙媒体は作り方をしっかり勉強すると、効果絶大になるのです。

とのことである。

ちょっと長い文章だがそのまま引用させていただいた。

逆説的な意見だが、ネット媒体全盛の時代だから紙媒体のダイレクトメールの方が、印象に残りやすいという側面がある。
ひどく乱暴な言い方をすると、奇妙な言動をやった方が印象に残りやすいということになる。

陳舜臣さんの小説に「太平天国」という作品がある。
清末の太平天国の乱を題材にした作品で、清王朝は乱の鎮圧に左宗棠という人物を起用する。
彼は40歳ごろまで仕官しておらず、当時無名の人物だった。
平たく言えば40歳手前のフリーターである。

陳さんは清の高官との最初の対面時に
「わざと左宗棠が池に落ちることで高官に与える印象を強くした」
というエピソードを盛り込まれている。

これが事実か創作かはわからないのだが、アクの強い彼の性格を象徴できると考えて作中に採用されたのだろう。

ネット全盛時代にわざわざ紙媒体を使うということは、左宗棠のように相手に強い印象を与えやすいという側面があることは間違いないだろう。
工夫すべきはその紙媒体に書かれる文言、文面である。
「セール」とか「サマーフェア」とかの一言では内容は伝わらない。
紙媒体はここを工夫すべきなのである。

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