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南充浩 オフィシャルブログ

堅調なライトオンの6月商況

2012年6月25日 未分類 0

 ライトオンとジーンズメイトの6月売上速報が発表された。

ライトオンは

既存店売上高が前年比0・6%増
既存店客数が同0・5%増
既存店客単価が同0・1%増

だった。

ジーンズメイトは

既存店売上高が前年比7・7%減
既存店客数が同10・5%減
既存店客単価が同3・2%増

だった。

この2社は5月21日~6月20日までの月次なので、後半に数日セールが入っているかもしれないが、あまりセール効果はない。むしろ6月21日からの7月度売り上げに反映される可能性が高い。

やはりゴールデンウイーク終了後の5月半ばから6月末までは商品のもっとも動きにくい時期の1つである。

この時期にライトオンは売り上げ高・客数ともに前年微増(ほぼ前年並み)をキープできたことはそれなりに評価ができる。

一方、ジーンズメイトは5月度こそ既存店客数が前年比2・0%減にまで回復したが、6月度はまた10%減となってしまった。
売り上げ高減少よりも客数減少の方が深刻である。

客単価は両社とも微増する傾向にあるが、これをもって「インフレに転じた」とは考えにくい。
これまで下がり続けてきた客単価が底を打って、やや回復したのではないかと感じる。
例えば2000円の商品が2100円に値上がりしても価格は5%増である。

依然として、衣料品の裾値は低い。
990円とか790円が当たり前に各店にある。

ジーンズメイトの店頭を見ても、2009年・2010年あたりは最安値で590円とか390円の夏物衣料(おそらく過去在庫)が並んでいたが、今夏はそこまでの低価格品は並んでいない。
せいぜい990円とか790円である。

インフレに転じたというなら、かつてのバブル期のように「3000円以下でまともな衣料品はない」ような状況が出現しないと信じ難いだろう。

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