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南充浩 オフィシャルブログ

あべのハルカスに思うこと

2012年5月11日 未分類 0

 2013年に増床開業が早められた近鉄百貨店阿倍野店について思うところを書いてみたい。
ビル名を「あべのハルカス」といい、高さ300メートルの日本一の超高層ビルが完成する予定である。
ここに近鉄百貨店阿倍野が入店する。

道路を挟んだ真向かいに「あべのキューズモール」がオープンし、梅田地区に新商業施設が密集するという状況下で、近鉄百貨店が増床改装という対抗手段を選ぶことは理解できる。
何らかの措置を講じないと、あべのキューズモールにも負けるだろうし、梅田地区に客を取られる可能性も高い。

しかし、近鉄百貨店はこの3年間、断続的に100人単位のリストラを行っている。
傍から見ていると、リストラをしながら日本一高い超高層ビルを建設するという企業姿勢には疑問を感じずにはいられない。
別に高さを日本一にする必要性はないと思う。少し低く計画を変更したところでなんら支障はないように感じる。

この計画が発表されたのは2007年のことである。
翌年2008年夏にリーマンショックが起こり、一気に不況となってしまう。

個人的にはこの時点では、いまだに工事に着工していなかったのだから、計画は変更できたはずではないかと考えている。
しかし、計画は一切変更されず完成を目前に控えている。

近鉄百貨店はリーマンショック以降経営が厳しくなり、100人単位で早期退職を募るというリストラを繰り返している。
経営が順調であるなら、リーマンショックがあろうが何があろうが、計画は続行しても良いと思うが、リストラをしなくてはならないほど厳しいのに、どうして計画を下方修正しないのか不思議でならない。
現に今年3月にも早期退職者を募集しているではないか。

一説によると、この計画は近鉄百貨店がブチ上げたものではなく、親会社の近畿日本鉄道(略称:近鉄)がブチ上げたものなので、そのあたりの斟酌が一切ないという。
これが事実なら近鉄百貨店側もお気の毒な話である。

個人的には、高さ日本一のビルが完成しても手放しではあまり喜べない気分である。

日に日に高さを増す「ハルカス」を複雑な心境で見上げる日々が続いている。

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