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南充浩 オフィシャルブログ

オバちゃんの冬の代表アイテム、ダウンコート

2012年2月13日 未分類 0

 冬の花形商品の一つであるダウンジャケット。

そのダウンジャケットの中でもハッキリクッキリと着用している年代層が別れるアイテムがある。
着丈が膝上くらいの「ダウンコート」「ロングダウンジャケット」と呼ばれるアイテムである。

2011秋冬ではこの「ダウンコート」を販売したブランドがほとんどなかった。
ここで、先日のアウトドアブランド「フォックスファイヤー」を展開するティムコに登場していただく。
ダウンジャケットは各アウトドアブランドでも一つの主力商品であるため、フォックスファイヤーでも当然、毎シーズン販売が行われている。

「今年はダウンコートの発売はないのですか?という問い合わせが多数ありました」。

企画担当者はそう語る。
しかし残念ながらダウンコートは販売しなかった。
件の担当者は「2011年秋冬にダウンコートを発売したのは、ユニクロさんとモンクレールさんくらいでしょう。価格の両極のブランドからしか発売しませんでした」という。

定価が1万円以下のユニクロのダウンコートと、定価が10万円前後もするモンクレールしか選択肢がなかったということになる。中間価格帯ブランドのほとんどは販売を見送った。

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(2011秋冬のユニクロのダウンコート。完売である)

さて、小学校・中学校には冬でもPTAが集まる行事がある。
授業参観や保護者懇談会などである。
それに向かうお母様方は一様に、今秋冬に販売されなかったダウンコートを着ておられる。
また、街を見渡せば50歳オーバーと思しきご婦人方は、皆一様にダウンコートを着ておられる。

同じ女性でも10代・20代でダウンコートを着ている方には滅多にお目にかからない。
だいたいがベルト位置やお尻が隠れない程度のショートダウンジャケットである。
特定のブランド以外では販売されていないのだから当然かもしれない。
30代前半でもあまりおられない。やはり30代後半ではチラホラと着用者が現れる。
40歳以上は圧倒的だ。

先日、レディースジーンズの購入者層が30代半ば~50代であることを書いたが、ダウンコートの着用者もほぼ同じ年代層である。
ダウンコートはオバちゃんの愛用品であると言い切ってしまおう。

ダウンコートを着て、ブーツカットジーンズを穿いている女性はそれこそ「絵に描いたようなオバちゃんルック」である。

そういえば、もう10数年前になるが、当時のギャルたちはダウンコートを着ていた。
同じころの茶髪のチャラい男たちもダウンコートを着ていた。
何時ごろからダウンコートがオバちゃんの象徴になり果ててしまったのだろうか?

お尻がすっぽり隠れて、膝上くらいまで包んでくれるダウンコートはたしかに暖かい。
オバちゃんたちがダウンコートを愛用する理由も分かる。
寒さに耐えてまで若ぶる必要はさらさらないのだ。

ミセスブランド各社は、2012秋冬でユニクロより高くモンクレールよりも安いダウンコートを強化してみてはどうか。

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