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南充浩 オフィシャルブログ

大阪のもう一つの得意分野は子供服

2011年9月22日 未分類 0

 昨日、「大阪ファッション」の得意分野をまとめてみたのだが、もうひとつ、大阪が得意とするアパレル分野がある。それは子供服である。

子供服専門アパレルという業種に限ってみれば、メンズやレディースと比べて格段に大阪本社のアパレルが多い。
また神戸も入れると、かなりの数の有名ブランドの本社が関西に集中している。

「ミキハウス」の三起商行
フーセンウサギ
フィス
コージーコーポレーション
丸高衣料

などが大阪本社である。

また神戸だと

ファミリア
ベベ
FOインターナショナル
キムラタン

などとなる。
従業員1~10人程度の小規模ブランドなら大阪・神戸にはそれこそ無数にある。

その昔、大阪市福島区周辺にはメリヤス工場が多かったという。
メリヤスとカタカナで書くと雰囲気が伝わらないので、莫大小と漢字にしてみる。

いわゆる伸縮性のあるTシャツなどに使われる素材を昔はメリヤスと呼んだ。
着脱のしやすさ、動きやすさを考えると子供服にはメリヤスが適している。
その影響から福島区周辺には子供服や肌着の会社が数多くあった。
10年ほど前に会社が清算された子供服メーカー、カメオカもその一つである。

ただ、子供服という分野がファッションイベントとして盛り上がるかというといささか疑問である。
どうしてもパパママ親子イベント的になり、親子連れ以外には興味を持たれないのではないだろうか。
そういうこともあり、あえて子供服を採り上げなかった。

しかし、大阪の行政(大阪市、大阪府)がバックアップして強化するには適した分野であると思う。
ファッションショーはそれほどの効果がないと推測するが、展示会や受注会をグレードアップさせるような手法は意外に効果が高いのではないだろうか。

大阪に基盤を持たないヤングメンズやヤングレディースブランドを誘致して、一回こっきりのファッションショーを開いたとしてそれのどこが「大阪の繊維産業育成」につながるというのだろうか。
もちろん経済効果はゼロではないが、その日限りで終わりである。

もし、本気で「大阪の繊維産業育成」を考えるのであるなら、今現在でも大阪を拠点に全国や世界に通用している分野に力を入れるべきでないか。

それが昨日挙げた「ジーンズカジュアル」であり、今日採り上げた「子供服」である。

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