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南充浩 オフィシャルブログ

「安さ」だけでは衣料品は売れない時代 ~投げ売りの最前線を見て~

2018年2月16日 お買い得品 0

大阪市内の都心を歩いていると、ティッシュやら割引チケットやらさまざまなものが配布されている。
もちろん、東京都心だともっと多い。
そういうものはだいたいがアルバイトのオニイちゃん、オネエちゃんが配布しているから、極力受け取るようにしている。
しかし、たまにこちらの善意に付け込んだような、受け取るだけでなく何かを答えさせようとするものも多いから注意が必要だ。
そういうのは断固として断る。
先日、御堂筋沿いを歩いていたら、赤い法被を着たオネエちゃんが道行く人に声をかけて何かを配布していた。
最初、赤い法被なのでジャンカラなどのカラオケボックスの店員なのかと思ったが、受け取ったチラシを見て驚いた。
ウィゴーの販売員だった。
受け取ったチラシが驚異的だったのだが、「全品390円セール」というものだったからだ。
ちなみに単品だと「全品390円」(格安居酒屋か)だが、袋に詰め放題で中サイズ3000円、大サイズ5000円とも書いてある。
なんという投げ売り!本当にバッタ屋並みである。
もしかしたら生半可なバッタ屋よりも安いかもしれない。
バッタ屋の聖地と化している天神橋筋商店街を歩くとさまざまなバッタ屋があるが、一律500円とか1000円という店が多く、それらよりも断然に安い。
とりあえず、チラシだけを受け取って、その日の仕事先に向かった。
仕事が終わって、先ほどのチラシを思い出して覗いてみようと思った。
18時半ごろだったので日は暮れていた。
通常の正規店ではなく、別会場を借りてのセールだったが、それでも驚異的な投げ売りといえる。
その日が最終日でなおかつ閉店まであと1時間半くらいだったので、チラシに書かれてあった袋詰め放題も3000円と5000円が2000円と4000円に値下がりしていた。
ざっと袋の大きさを見ただけでも、2000円コースですら10枚は優に洋服が詰め込めるくらいの大きさはあった。
会場は、洋服が台の上にごちゃっと山積みにしてある。
たしかにこれしか、やり方はないだろう。
390円の投げ売りセールで、しかも数日間の限定売り場で、正規店のような陳列は非効率極まりない。
台の上に、当初は畳んであったのだろうが、ごちゃっと山積みにするしかない。
帽子、バッグ、マフラーのコーナーと、レディースコーナー、それからメンズコーナーに分けてある。
商品を見てみると、帽子やバッグ、マフラーは秋冬物だがメンズの衣料は春夏物である。
レディースコーナーで商品をほじくり返すことは通報されそうだったのでやめておいた。
女性客に交じって50歳手前のオッサンがレディース商品をあさっている風景を想像するとヤバすぎて通報されてもおかしくはない。
遠目からざっと見ただけだがレディースも春夏物が主体だったと思う。
最終日で閉店まであと1時間半ほどだというのに商品は各コーナーともまだまだ残っていた。
売れ残りの春夏物なんて10枚も20枚も要らないから、単品で買うことにした。
商品をほじくり返してみたが、半袖シャツとか半ズボンとかそういう商品がほとんどで、寒さを一層掻き立てた。
失望しながらほじくり返していると、ちょっと春先から使えそうな商品をいくつか発掘でき初め、気分は上向きになった。
とは言っても、生地自体は薄手や麻混だったので明らかに初夏・盛夏物だったが。
その中から、去年か一昨年くらいに流行したボタニカル(植物柄)のジャケットと、薄手の杢グレーパーカを発掘した。
ボタニカル柄のジャケットは、去年か一昨年くらいにパンツとのセットアップで各ブランドから発売されていた。
そういうトレンドだったのである。それにウィゴーも乗っかっていた。まあ、洋服商売なら当然なのだが。
綿100%のプリペラ素材で、黒と白があった。
Tシャツの上に羽織ることを考えると、襟首の汚れが目立ちにくい黒にしようと思ったが、紺色やネイビーのズボンの手持ちが多い当方なので、黒ではなく白を選んだ。

しわが目立ちにくい素材であるうえに、白と言っても黄味がかっているから、小まめに洗濯機に放り込めば汚れの首輪も気になりにくいだろう。
定価6900円が1900円に値下がりして、それが390円に投げ売られていた。
明らかに原価割れだろう。
もう一つの薄手パーカは綿・モダール混素材で、裏毛でもミニ裏毛でもなく天竺である。
こちらは定価1900円の値札が付いている。まあ、390円ならお買い得だ。
これもTシャツや長袖Tシャツの上から羽織れる。

2枚合計で税込み842円だった。
盛夏でTシャツ一枚で様になるためには、顔と体型が良いことが必須になり、顔と体型が悪ければどんなにデザインを凝らしたTシャツでも格好が悪い。逆に顔と体型が良ければ、そこらへんで買ってきた390円のTシャツだって格好良く見える。
これが夏服の恐ろしさである。
ライザップはここの部分を狙えば良いのである。
だから顔も体型もアレな当方としてはTシャツ+1枚という工夫を凝らさねば人前に出ることすらかなわない。
着るまでにはあと2か月は寝かしておく必要があるが、2枚合わせて842円ならお買い得といえる。
実は、以前から手伝っている天神橋筋商店街のバッタ屋「ラック・ドゥ」も2月1日から18日まで全品100円セールを行っている。

本日よりBIGイベント開催!


4日間ほど店を手伝ったが、ここも春夏物がほとんどで、今年の2月は寒いが100円なら半袖ブラウスを買う人がこんなに多いのかと驚かされた。
で、店作りは今回のウィゴーと一緒で、台の上に服が山積みにされてある。これしかやりようがないというのがウィゴーの別会場セールを見て改めてわかった。
ちなみに「ラック・ドゥ」では在庫が少なくなっているので、新たな仕入れ先を募集しているそうだ。
過剰在庫を抱えているメーカーやブランドは一度連絡してみてはどうか。
それにしても、正規ブランドの在庫処分もバッタ屋と変わらなくなってきたと感じた。
実は先日、某メーカーのサンプルセールに招待され、1品100円で購入してきたが、それは完全メンバーズ制で、会期は1日間で営業時間はわずか2時間しかない。本来の意味でのサンプルセールだが、このウィゴーのは道行く人々を誘致しているのだから、これとは異なる。
不特定多数の人に広く売ろうとするものだ。
それだけ在庫を抱えていたともいえるし、ウィゴーに限らず、今後は在庫を抱えたメーカーやブランドはバッタ屋並み・バッタ屋を下回る値段で広く販売するケースも出てくるのではないかと思う。
販売方法、価格もバッタ屋との線引きがなくなりつつあるともいえる。
最早、割安感だけでは衣料品は売れない。そういう時代を象徴しているのではないか。

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