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南充浩 オフィシャルブログ

機を見るに鈍な大阪のオッチャンたち

2011年4月19日 未分類 0

 先日、多くの新聞で「伊丹空港跡地に副首都構想」というニュースが掲載された。
90年代前半には、過密化する東京を緩和する目的から首都移転が真剣に討議された。が、討議されただけで何も解決せずに首都移転構想すらなくなってしまった。
しかし、東日本大震災が起きた。主な被災地は東北地方と北関東だが、東京も都市機能がマヒしており今も続いている。
戦後、あまり大きな災害に襲われなかった東京だが、今回の都市機能麻痺によって災害に襲われるかもしれないという事実にリアリティが生まれた。副首都構想はかなり急ピッチに進みそうな気配である。

大阪空港跡に副首都建設構想 橋下府知事が賛同
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003601504.shtml

これまでまったく進まなかった伊丹空港の廃止だが、この副首都構想が現実になれば一気に伊丹空港廃止が進むだろう。反対派も表立っては反対しにくくなる。

それはさておき。
この副首都プランだが、東京で働いている人たちからは、良く話題に上っていると聞く。実際に東京の知人たちも名古屋以西への移転企業が増えるだろうと予測しており、京阪神への期待の大きさが感じられる。
しかし、関西に住んでいると、このニュースすら知らないオッチャンたちが数多くいる。それも普通のサラリーマンだけではなく広告代理店に。大阪商人は機を見るに敏だと言われているが、現在の大阪商人はまったく敏ではない。むしろ鈍である。
最先端の情報を掴んでセールスプロモーションをプランニングする必要がある広告代理店のオッチャンでさえ「そんなニュースどこに載ってるの?」とこちらに訊いてくる始末である。
これでは大阪が地盤沈下するのもやむなしだろう。

大阪の人は口では「大阪を盛り上げよう」と言うが、実際はほとんどの人間が「大阪はあかんわ」と諦めている。副首都構想で盛り上がるためには、情けないが東京のしかるべき地位にある人達が大声を上げてくれないと、大阪のオッチャンたちは燃えないのである。で、一旦燃え始めると悪乗りするのも大阪のオッチャンである。この性癖は宿病みたいなものだ。

しかし、実際に東京への過度の一極機能集中は問題であることは間違いない。少なくともあと1年以上は電力不足が続くのであるなら、単純に東京圏の人口を減らせば良い。それには本社機能・国家機能の移転分散しかない。だから副首都構想は理にかなっており、伊丹になるのかどうかしらないが、移転分散は名古屋でも神戸でも京都でも大阪でも良い。できれば東名阪三極分散くらいが理想なのだが。

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