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南充浩 オフィシャルブログ

年配男性に強い「綿100%信仰」

2011年4月14日 未分類 1

 例年よりも寒い印象のある今年の春だが、ようやく暖かくなってきた。
ユニクロは早々と1月上旬からドライTシャツが店頭に並んでいて非常に寒々しかったのだが、そろそろ、各社ともに吸水速乾Tシャツが動き始めるのではないだろうか。

通常、ユニクロのドライに限らず各社の吸水速乾Tシャツには綿・ポリエステル混素材が使われている。ポリエステルの方が綿よりも早く乾くという特性を生かしてのことである。
ポリエステルを使うと、速乾以外にも重量が軽い、糸の番手が細いため生地が柔らかくなる、などの特徴も付け加わる。

あるSPAブランドの50歳代の外部コンサルタント氏は「適度にポリエステルが入っているTシャツの方が軽いし柔らかいから着心地が良いと思う」とおっしゃっておられる。自分も何枚かポリエステル混のTシャツを持っているが、完全に同意である。
おそらく、今の20代・30代の消費者はTシャツの素材が綿100%だろうが、綿・ポリエステル混だろうがどちらでも構わないのではないだろうか。

しかし、個人的な印象だが、50歳代以上の男性は「綿100%信仰」というものが非常に強いと思う。何人か50歳代の男性とお話した限りでは「ポリエステル混のTシャツとかワイシャツは暑い。綿100%が最高」とおっしゃっている。彼らが着用したTシャツ・ワイシャツのポリエステルの混率や、糸の番手の太さなどをつぶさに調査したわけではないから何とも言えないが、その多くは「思いこみ」ではないかと思う。

聞くところによると60年代~80年代前半までのポリエステル素材は、現在の物よりも吸水性も肌触りも悪かったという。現在の50歳代以上の男性にはこのころのポリエステルへの悪印象が染みついているのではないだろうか?

今夏向け商品にはポリエステル混のTシャツが多数店頭に並ぶと思われる。現にジーユーはポリエステル混やレーヨン混のTシャツが多い。これは着心地や機能性以外に、高騰している綿の使用量を減らす目的もあると思われる。
綿花の価格は、昨年1月からずっと最高値を更新し続けている。当然、綿100%素材の価格は上昇する。そこでポリエステルやレーヨンを30~40%混ぜることで生地の価格を抑えることができる。低価格を売りにするジーユーの今春夏商品でポリエステル混やレーヨン混が多い理由は、生地値を低く抑える目的もあるだろう。

今夏は、例年にも増して年配男性から「ポリエステル素材へのぼやき」を多く聞くことになりそうな気がする。

 comment
  • 南ミツヒロ的合理主義者 より: 2022/08/26(金) 9:00 AM

    先見性がある・ポリシーがある人の分析は10年経っても通用します
    このトビラの内容がまさにそう・・・でもないかな。2022年の今は

    むかしは、高級品といえば「純綿」「純毛」だったのはご指摘の通り

    ただ、2022年現在の60代70代つまり非現役世代はあまりコダワリが
    ないようです。きんじょの元商社マンなオッサンも犬の散歩は全身
    ワークマンついでに普段着もワークマンwになりましたから

    いっぽう、私のような世代も、綾物のポリ混は毛玉になるからな~
    と思っていましたが、在庫処分の500円インナーを試して
    認識が変わりました

    今となっては、化繊の服は

    「ダメもとで試せる千円しない激安価格」
    「近所にできたワークマンで服が買えるが化繊の服しか売ってない」

    という存在です。裏をかえすと、そのうち純綿純毛の服を知らない
    世代が出現する可能性大だと思います

    もちろんこれは、悪い事態でも良い事態のどちらでもありません

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