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南充浩 オフィシャルブログ

SNSでバズることのメリットとデメリット

2026年4月7日 トレンド 0

なんだかんだと言ってもう15年くらいSNSをやっているわけだが、正直なところ、5年前くらいから関心が薄れてきた。

一応今でもやっているし、定期的にチェックはするが、ちょっと手が空いた時に見て反応するくらいで、やり始めのころのように常時チェックすることはない。理由は関心が薄れてきてハッキリ言ってめんどくさいのである。

それよりは、ウェブニュース記事を読んだり、YouTubeで関心のある事案の動画を視聴することの方が有意義に感じる。

 

 

 

SNS上ではバズとか炎上とかが毎日起きているわけだが、バズも炎上も寿命は驚くほど短い。昔から「人の噂も七十五日」と言われてきたが、SNS上でのバズも炎上も寿命は75日よりももっと短いのではないかと感じられる。

そんな短命なバズや炎上だが、興味深いコラムが掲載されたのでご紹介したい。

《めてみみ》バズった後の持続時間 | 繊研新聞

ある靴メーカーが新ブランドを開発した。革靴離れが進む若年層を狙って、価格を税込み2万円程度に抑え、デザインのバリエーションをたくさん用意して、靴専門店だけでなくセレクトショップなどにも卸売りした。

スタートしてから何シーズンか経った時、登山靴のようなゴツい凹凸のある分厚いソールを付けたローファーがヒットした。直営店で品切れになり、卸先の小売店からは追加注文が舞い込んだ。手応えを感じたメーカーはその品番の生産量を拡大した。

ところが次のシーズンになるとなぜかあまり売れず、直営店でも卸先でも多くが売れ残った。そのブランドを仕入れているセレクトショップの販売員は、その理由を「バズった後、人気が持続する時間が短くなっているから」と分析した。

 

とのことである。

 

このコラムは一例として「ローファー」を挙げられている。ちなみにワークマンが2月から3月にかけて投入したローファースニーカーは税込み3300円という値ごろ価格もあって、あっという間に完売した。噂では5月に追加投入されると聞いている。

さて、このコラムは以下のように続く。

 

確かにその靴は、初期の購入者が着用写真をSNSに投稿したことがきっかけでヒットした。最近は人気商品が売り切れると「もう在庫がない」という情報が、SNSを通じてあっという間に伝わる。

結果、どうしても欲しい人は二次流通で待たずに買い、買えなかった人は早々にあきらめてSNSで見つけた別の商品に関心を移す。だから次シーズンの在庫が入荷した頃には欲しい人の数が大幅に減っている、ということらしい。情報伝達の速度が上がると、息の長いヒット商品は生まれにくくなるようだ。

 

 

と締めくくられている。

 

これはたしかにその通りだろう。実は当方も同じようなことをSNSで経験して買いに行くことを止めたことがある。

2月末に待望のガンプラMGフルアーマーダブルゼータガンダムが発売された。当方は気合を入れて朝7時半の電車に乗り込んで梅田のヨドバシカメラに行こうとしていた。しかし、不安になってSNSで梅田のヨドバシカメラを検索してみると、朝7時半の時点で500人以上が並んでいるという投稿が散見された。何なら「朝5時半に着いたらすでに数百人並んでいた」という画像付の投稿も発見した。

これでは今から向かってもとてもじゃないが購入できないだろうと考え、電車に乗ることを中止した。いまだにフルアーマーダブルゼータを買うことを諦めてはいないが、SNSのおかげで無駄な時間を過ごさずに済んだわけである。

 

 

 

フルアーマーダブルゼータ―は類似品を買っても意味が無いので、機会が訪れるまで粘り強く待ち続けるつもりだが、衣料品や靴などはどうだろうか。よほどのブランドファンでない限りは、似たようなデザイン、似たような機能性、似たような価格帯であれば特定のブランドに固執する必要も無い。

当方は特定のブランドファンではないから、似たようなデザインで似たような機能性で似たような価格であれば何でも構わない。例に出したスニーカーローファーもワークマンでなければならない理由は当方には無い。3300円くらいで同じようなデザインで同じようなクッション機能性があればそれで構わない。

 

 

コラムで指摘されているようにバズることで、人々が関心を維持する期間が短縮されヒット商品の寿命が短くなることはその通りだろうと思う。

しかしこれに加えて「類似品」の登場速度は速まり、その登場数も以前よりも増えているのではないかと思われる。なにせ、情報の伝達力は速まり、より多くの人間が以前よりも受けているのだから、当然、類似品を製造するスピードも速まるし、類似品の登場数も増えるだろう。

 

 

そうなると、ここで指摘されているゴツイ靴底を貼り付けたローファーの類似品の登場スピードは速まり、類似品の登場数も増えることになる。

この類似品たちのデザイン、価格帯、機能性が似ているのなら「欲しい」と思った人は、本家の増産を待つことなく、類似品を買うのではないかと思われる。

そして、ネットで検索すれば類似品はすでに相当数ヒットするはずだから、ブランドのコアなファン以外は類似品で済ませることになる。

バズることでの消費速度に加えて、顧客の類似品への流失もウェブ時代、ひいてはSNS時代の大きな特色ではないかと思われる。

 

 

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