衣料品は商品名をもっと工夫してみては?
2015年9月10日 未分類 0
今日はお気楽に。
先日、ジョイジッパーさんが興味深いブログをアップしておられたのでご紹介したい。
「商品名」テキトーに付けてませんか?
http://ameblo.jp/knitkitchen/entry-12066668700.html
オンライン通販についての商品名のことなのだが、
でも肝心の「商品名」にはあまり工夫が感じられなくないですか?
多くの場合・・
「素材(柄)」+「首」+「袖」+「アイテム」
この法則で商品名が付けられています。
例えば・・
「天竺クルーネック半袖Tシャツ」
「リブ編みタートルネック長袖ニット」
「メルトンノーカラー七分袖ショートコート」
うんうん・・(-。-;)
確かにそのまんまと言いますか間違っちゃいないんですよ。
WEB検索するならこれが正解かも知れません。
でもこれって「商品名」だけ見て「欲しい!」って
なりますか?(^_^;)
デザイナーやMD
生産管理の担当者が
マスター登録をする際に
機械的に「商品名」をつけるとたいていの場合
こうなっちゃいますね(笑)
JANコードで単品管理してるなら尚更その傾向が強いです。(^_^;)
完全に「売り手側」の都合で名付けられてるんですよね。
とのことである。
なぜ、今回これに注目したのかというと、衣料品でネーミングに工夫しているブランドがあまり見受けられないからだ。
ジョイジッパーさんも指摘しておられるが、それこそユニクロがもっとも工夫している部類なのである。
ウルトラライトダウン、ヒートテック、エアリズム、ネオレザーなどなど。
ただし、ユニクロのネーミングは機能面偏重となんというか、ご大層感にあふれている。
やたらとウルトラとかスーパーとか究極とかが好きで、これこそ2ちゃんねるで言われる「厨二病」をこじらせたような性向といえる。
少なくとも女性向きではないと感じる。
ガンダム好きの筆者が共感を持てるレベルでの厨二感に溢れている。
で、ときどき引用するエクスマでも商品名には以前から工夫を呼びかけていて、ネーミングの話題は重要なポイントとなっている。
先日も
飲食店のメニューブック、作り方で売上があがる!
http://www.ex-ma.com/blog/archives/3647
というタイトルで、以下のような事例を紹介しておられる。
料理の内容は変えずに、メニューの書き方を変えてみたのです。
これは具体的にどういうことかというと、たとえばそれまでは、
1 手長海老と魚介類の地中海風トマトパスタ 1380円
2 生ハムとキノコのタリアッテレ クリームソースパスタ 1280円
3 森の茸のペペロンチーノ プロヴァンス風 1050円
と、ただ単純に料理名と値段しか書いていなかったのです。
このときは「3 ペペロンチーノ」が一番出ていました。
これをこのように変えてみたのです。
1 手長海老と魚介類の地中海風トマトパスタ 1380円
「セモリナ粉100%使用の手打ちパスタ。毎朝シェフが粉から練ってつくり上げます!」
2 生ハムとキノコのタリアッテレ クリームソースパスタ 1280円
「こちらも手打ちパスタ。クリームソースが絶品です!」
3 森の茸のペペロンチーノ プロヴァンス風 1050円
「ペペロンチーノは、手打ちパスタじゃありません。この料理は手打ちにすると油がしみて、味が落ちてしまうのです。これも当店のこだわりです」
結果、なんと「1 地中海風トマトパスタ」が他の料理の2倍以上注文されるようになりました。一番価格の高いパスタが、一番売れるようになったのです。
「地中海風トマトパスタ」だけのオーダー数を見てみると、以前の3倍以上の数。
すべての料理でこういう工夫をした結果、売上は一気に上がりました。
ここがポイントで、非常に重要なことなので繰り返しますが、
料理の内容は一切変えていないのです。ただ単にメニューの書き方を変えただけです。
とのことだが、これって衣料品にも応用できるのではないだろうか?
それこそ、「テンセル混Vネック長袖カットソー」なんていう商品名は、「手長海老と魚介類の地中海風トマトパスタ」と同じレベルのネーミングである。
ジョイジッパーではフランシュリッペというブランドのネーミングを好例として挙げている。
「2015秋くりんくりんパンツ」
「たまにネコドットスカート」
「ブスネコぶかぶかワンピース」
「かっこつけプルオーバー」
「だらりんチュニック」
という具合だが、こちらの方が「テンセル混Vネック長袖カットソー」や「強撚フライスヘンリーネック長袖カットソー」よりよほど消費者からの注目を集めやすい上に、何となく形状や特徴までが想起できる。
素材や仕様やその他の注意点はオンライン通販なので、キャプションとしてできるだけ詳細に書き込めば済む。
長文を読んでくれないというのは、広告業界や衣料品業界の単なる思い込みで、購入したい人は長文のキャプションをきちんと読み込んでくれる。
逆に書き込んでいない場合に、大量のクレームが発生することになる。
このフランシュリッペのネーミングやユニクロが絶対的に正解ではないが、各ブランドともにもう少し工夫する余地はあるのではないか。
ただ、衣料品は少なくとも年に春夏秋冬の4回、必ず商品が入れ替わる。
また同じ商品を毎年発売する例も少ない。
そのため、ネーミングを工夫すると言っても、年間に大量のネーミングが必要となる。
メニューを固定化しやすい飲食店や回転率の低い家具・インテリアとはくらべものにならないほどの頻度が要求される。
そこを打開できるような知恵も必要となる。
いやはや、なかなか難しい。