ファッション衣料品で大ヒット商材が生まれにくくなったという話
2026年2月9日 トレンド 0
2月7日、ガンプラの新製品発売日なのでいつものように愛車のママチャリで近所のジョーシンに向かった。
確実に買うために9時19分に到着した。先客は6人、当方は7人目でそこから数人が後に並んで開店時には合計で10人くらいになった。
HGグスタフ・カールとHGリックドムGQ(シャリア・ブル専用機)の同時発売で、グスタフが24個入荷、ドムが18個入荷だった。
当方はグスタフだけを買ったのだが、並んでいた全員が買った後でも、両方とも10個以上残っていた。ざっくり12~14個くらい残っていた。
どちらも地味な機種で人気機種とは言い難いのだが、それでも入荷数の半分以上が残るというのは、コロナ禍以降のガンプラ過熱ブームがかなり沈静化してきたと感じた。
業界の同好の士いわく「今は女児を中心にボンボンドロップシールの人気が過熱している」とのことだった。その上で「転売ヤーの多くがガンプラからボンボンドロップシールに移っており、フリマアプリではボンボンドロップシールが高値転売されている」と教えてくれた。
ボンボンドロップシールというのは普段女児と接触点が無い当方からすると初耳だったが、先日、たまたまテレビを点けると「女児間で駄菓子の交換が流行っている」というトピックスが流れており、今時駄菓子かあと思って見ていると、その理由が「シールが人気で品薄すぎて入手しにくくなったので、駄菓子に流れた女児が相当数いる」といのことだった。
ここでも「シール」人気が伝えられていた。
そうすうると、繊維・アパレル業界新聞である繊研新聞にも「ボンボンドロップシール」が掲載された。
女児と接点が無い当方からすると全く実感はわかないが、相当ブームだといえるだろう。
「ボンボンドロップシール」 メーカーも想定外のヒット 平成女児ブームで大人も購入 | 繊研新聞
キャラクターグッズや文具雑貨を販売するクーリアの「ボンボンドロップシール」が、SNSを中心に話題を集めている。きらきらとした透明感と、最大6ミリのふっくらとした厚みが特徴だ。
これまで同社が手掛けてきた水入りシールなどの技術を応用して開発。カプセル状の型に樹脂を流し込み、2層印刷を施すことで細かな立体感と奥行きを表現した。現在は前髪クリップなどの関連商品も販売し、こちらも人気だ。
ボンボンドロップシールは、24年3月に販売を開始し、25年12月末時点の累計販売枚数は1500万枚に達した。生産は複数の海外工場で増産しているが需要に追いつかず品薄が続いている。柄数はオリジナルキャラクターをはじめ、サンリオキャラクターや和柄など約150種類を販売する。今後もラインナップを拡充していく。
とのことである。
お菓子のグミみたいな感じのシールである。実際、どれくらい売れているのかはこの記事で初めて知ったが、1年9か月で1500万枚販売しているのだから人気が高い。
画像を記事からお借りしてここに引用貼り付けする。

こういう報道や評判を知った後で、先日、大阪・天満を歩いていたら在庫処分店の店頭にボンボンドロップシールと思われるシールの販売ラックが並べられており、女児や若い女性が群がっているのを見かけた。
1シート100円で売っていたのだが、あれが本物なのか偽物なのかはわからないが、平日昼間でも相応の集客がなされており、女児だけでなく若い女性にも人気が波及していることがわかった。
このボンボンドロップシールブームが長続きするのかどうかはわからない。ただ、ブームになり始めて1年半以上が経過しているようだから、今終わったところで短命とは言えないだろう。
ガンプラの場合は5年以上、過熱ブームが続いて、多くの転売ヤーの退出とともに沈静化して平常化しつつある。それを踏まえて考えると近年の「ブーム」は中長期にわたることが多いから、ボンボンドロップシールブームもあと1年やそこらは続くのではないかと思われるがどうだろうか。
それにしても、メディアでは概して「節約志向」ばかりがクローズアップされるが、今回のボンボンドロップシールブームも含めて、ホビーやライフスタイルの分野では定期的に大ブーム商品が生まれている。
ガンプラ過熱ブームは5年以上続いているし、プロ野球の観客者数は過去最高を更新している。また全国高校サッカー大会の観客者数も過去最高を更新したばかりである。
当方も含めてたしかに節約志向は強まっている(当方は元々がケチだが)が、それでも自分がコレと見込んだ娯楽にはある程度の資金を投入するのが今の日本人の消費スタイルだといえる。
その中にあって、衣料品では全国的な大ブーム商材は近年あまり生まれていない。昨年で言えばリカバリーウェアくらいだろうか。それとて、「寝間着」なので普段着用している姿を見かけることは無い。
昔は、娯楽の一つとしてのファッション衣料という要素も大きい部分があったと感じるのだが、今、ファッション衣料を娯楽として捉えている人は減っているのではないだろうか。もちろんある程度の嗜好品ではあるが、その「嗜好」としての順位も衣料品は下がっているのではないかと思う。衣料品は節約して阪神タイガースの試合を見に行くとか、ガンプラを買うとか、ボンボンドロップシールをまとめ買いするとか、マス層はそういう消費行動を採っていると考えて、業界は対処すべきではないかと思う。