背伸びしたファッション衣料品購入が減ったという記事に同意した話
2025年12月15日 トレンド 1
今年も残すところ2週間強となった。忘年会も行われている。特に業界人は飲み会が好きな人が多いので、そんなSNS投稿が多々上がってくるのだが、その中の一つに「ユニクロ一人勝ちをどうにかせねばと飲みながら熱く語りました」という投稿があった。
個人的には、国内市場でユニクロ一人勝ちは体感的にもその通りだと思う。一人勝ちは語弊があり、実際は、しまむらも好調だし、利益率はイマイチなもののジーユーも堅調である。繊研新聞にも掲載されていたように、大手10社で売上高の7割を占めるという寡占状態は現実にもそう感じる。
残り3割のシェアを有象無象で分け合っている。
さて、その現状について的確にまとめられていると思える記事が最近掲載されたので、ご紹介したい。
ともすると「日本人が貧しくなった論」に業界人・メディア人は終始しがちだと感じるが、個人的には可処分所得が大幅に増えても、かつてのようなDCブランドブームとかビンテージジーンズブームみたいなことは起きないと感じている。
そもそも消費者のマインドが変わった。それに言及している記事なので、的確だと当方には思える。
なぜ?アパレル業界の倒産・閉店、止まらない連鎖 業績明暗くっきり 変わる業界地図(日経BizGate) – Yahoo!ニュース
かつては「雑誌から抜け出てきたような」というおしゃれの褒め言葉があった。トレンドを打ち出し、購買欲を刺激するファッション雑誌はアパレルビジネスのエンジン役を務めた。雑誌に載れば、服が売れた時代があった。 しかし、自分流の着こなしが広がり、雑誌の「神通力」は衰えた。シーズンごとに服を買い足す人は減り、百貨店のセールも集客力がダウン。「そんなにたくさんの服はいらない」「賢い着回し術でカバーしたい」といった意識が浸透して、家計に占めるファッションへの支出の割合は下がっていった。
とある。これはその通りだろう。
SNSでのコーディネート投稿がその代わりを担っているという主張もあるが、2000年代半ばまでのファッション雑誌に対するような熱気を持ってそのコーディネート投稿を見ている人はさほど多くないだろうと当方は感じる。
さらに
ファッションとの向き合い方も変わってきた。一昔前は「服の力」を借りて背伸びするような着方が意識されていたが、今では気取りや飾り気を控えた等身大の装いが支持を広げている。経済的な身の丈になじまない高額の買い物を避ける消費者が増え、アパレル商品はベーシック化やカジュアル化が進んだ。
とあるが、まさにその通りだと思う。
そういう人がゼロになったとは思わない。東京23区内でも(めったに行かないが)、大阪市内でも最先端っぽいファッションをしている人は見かける。しかし、その割合はそんなに多くない。たまにファッショニスタとして周知されているっぽい芸能人の私服コーディネートがSNSに上がってくるが、奇抜度合が高くて、よく自宅の近所を出歩けるものだと驚かされる。「派手なスナフキンみたい」とか「チルタリスみたい」とかそんなコメントも少なからずついていて、当方はそれらのコメントに完全同意してしまう。
実際に「ダサいと思われてもいい」と考えている人はほとんどいないだろう。当方とてさすがにそれは嫌である。
ただ、奇抜すぎる最先端ファッションを着用して賞賛されたいと思うかというと、そういう人も少ないだろうと思う。それに奇抜すぎる最先端ファッションは着る人を選ぶ。大枚をはたいて買ったはよいが、似合わなかった場合は完全にドブ金である。そんな金の使い方をしたい人もほとんどいないだろう。
結局のところ、仕事や日常生活を不便なく送れるようなデザインと機能性があって、それでいてセンスが良いと思われるような着こなしや商品を当方も含めた多くの人が望んでいるのではないかと思う。
そうなると、ベーシックが基本になってそこにアクセントとして何かを差し込むという着こなしや買い方にならざるを得ない。
例えばユニクロの通常ラインにユニクロUとかユニクロCとかJWアンダーソンコラボを差し込むとか、ジーユーの通常ラインにジーユーコラボ商品を差し込むとか、無印良品にムジラボを差し込むとか、そういう行動が主流になる。
かつて、90年代後半から2000年代半ばくらいまでは収入に対して分不相応なラグジュアリーブランドを買いたがる若者も多く見られたが、今はそこまで多くは見られない。若者も中高年も堅実な消費をする人の方が多い。一部には承認欲求を肥大化させたSNSイキリ人もいるが。(笑)
しかし、今では「悪目立ち」を避ける意識が広がり、背伸び志向のファッションを好む人は減っている。堅実な消費が広がり、多彩に着回しやすく出番の多い服が求められるようになった。このテイストに強みを持つユニクロ、GUに需要が集まり、「多くの中小アパレル事業者が割を食う格好になっている」(阿部氏)。中小事業者の経営体力がじりじりと奪われ、退場が現実味を帯びていく構図だ。
とあり、この部分もその通りだろう。
背伸びするのであれば、ビームス、ユナイテッドアローズなどの一部の好調大手セレクトショップで十分というのがマス層の意見だろうし、当方も同様である。当方はユニクロ、ジーユーで物足りないときはアダストリアとかアーバンリサーチとかその辺りの値下げ品を買う。
あと、画一化が嫌いな人は古着を買うだろう。
2026年以降、この流れはさらに強まるだろうと個人的には見ている。
昔はアニメや漫画は「オタク」と呼ばれサブカル扱いだったが、最先端ファッションにこだわる層こそ、現在ではサブカルでオタクと呼ばれるニッチ層になったといえる。
レクサスに乗っている従兄弟に 同じ車種をスバルがOEMてスバルの車名 マークで売り出したら買うか?と尋ねたら 絶対に買わないと言ってた 車そのものではなく ブランドありきなのか?