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南充浩 オフィシャルブログ

母の遺品の着物類を無料譲渡できたという日記

2025年11月28日 回顧 1

今回は、亡母の遺品の着物類を無事に無料譲渡できたという日記のような内容なので、読む価値は無い。

 

 

2012年に母が69歳で亡くなって13年が経った。当時は父が健在だったので遺品整理は父に丸投げしていた。興味が無かったことに加えて、父も仕事を引退しており遺品整理(と言ってもほとんどが廃棄になるが)くらいはやって当然だろうと思っていた。

亡くなった当初はショックもあるだろうから遺品整理に着手するのも遅れて当然と思っていたが、5年を過ぎてもやる気配がない。そのうちに父も酒浸りになり弱って、最終的には末期の肺がんが見つかって半年後に亡くなった。2020年のことである。

 

 

仲の良かった両親ではなく、どちらかというと諍いの絶えない両親だったが、それでも遺品、特に衣料品類を処分するのは父の気が進まなかったのだろうと推察できたが、放置していても何も解決しないので、父が亡くなってから父の衣類を全て捨ててから、母の衣類も廃棄し始めた。

父は以前にも書いたが身なりに無頓着な人間だったので、手持ちの洋服も少なく、1回か2回不燃物ゴミに出して終了した。母はそれなりに洋服が好きだったので、手持ちの洋服は多く、全て捨てるのに半年くらいかかった。

しかし、当方と同じく安い服を買うことが好きだったので、捨てることに何のためらいも無かった。どうせ安く値下がりしてから買った服ばかりだし、置いておいても価値が上がるわけでもないし誰かから欲しがられる物でも無い。

 

 

困ったのは着物である。

洋服は安く済ませるくせに、着物はそれなりに高額な物を定期的に買っていた。当方は着物に対して全く興味が無いので詳細は聞いていないが、だいたい20万~100万円くらいの価格の着物、帯、羽織り、着物コートなどを毎年1つか2つ買っていた。

亡くなるまで正規雇用で働き続けていたのでそれくらいのカネは常に持っていたわけである。

 

 

ただ、60代になってからはほとんど買わなくなっていたと記憶している。最後に買ったのは60歳になった直後くらいだったのではないだろうか。

なので、残っている着物類一式は母が20代~60歳くらいまで集めた物ということになり、今から逆算すると最も新しく買った物でさえ20数年前の商品ということになる。

 

 

その昔、高額な着物は中古販売しても保管状態が良ければ何万円かで引き取ってもらえると言われていた。

それが事実だったのかどうかはわからないが、そういう謳い文句で業者は高額な着物を販売していたことは当方ですら記憶している。恐らく、母もそれの文言を信じていただろうと思われる。

しかし、母が亡くなった前後くらいからだろうか、中古着物市場の縮小・需要減などが大々的に報道されるようになり、買い取り価格は二束三文、1着1000円程度にしかならないとも報道されるようになった。

 

 

そうなると中古買い取りに持ち込むのもメリットが無い。数量も相当にある。持ち込む労力の大きさから考えるとめんどくさいことこの上ない。

ただ、桐のタンスにしまい込み続けても何も状況は変わらない。

 

 

元妻や末っ子長女が着用するのであれば置いておこうと考えたが二人とも着物を着ないというので、どう処分しようかと考えていた。

そんな時に、30数年来の知人から「かかわっている団体で着物の無料譲渡会を開催したいので、提供してほしい」との申し出があった。

実際に着物の愛好者が何人かいるそうなので、それなら提供しようかという気になった。

 

 

もちろん、一銭の得にもならないことはわかっているが、愛好者に着用してもらう方が良いだろうと思った。

また、着物のことには見識が無いが、20~40年前の着物や帯は現在には見られないような色・柄・織りなどがあるというくらいの知識はあったので、単に捨てるのは繊維関係者の端くれとしては忍びなかったという心情もあった。

 

 

そんなわけで9月半ば過ぎに桐のタンスにあった着物、羽織り、帯、着物コートなどを全て引き渡した。

 

 

そして先日、大阪市内の一室で無料譲渡会が開催された。

参加者は10人。実際のところは20人以上から参加希望があって、10人くらい断ったとのことだった。

 

正確には数えていないが、当方が提供した着物は30枚以上あったのではないかと思われる。羽織、コートも10枚以上あっただろうし、帯も20本や30本あったのではないかと思われる。

10人それぞれが着物・羽織・コート・帯・帯どめ・長襦袢など合わせて6~7点ずつ持って帰ってもらう結果となった。

母が昔よく着ていたという記憶のある着物、羽織り、コートなども多くあったが、初めて見る物もあった。中には買ってから一度も着用しておらず新品のままビンテージになっていた帯などもあった。

 

 

 

 

 

洋服の場合、よほどの名の通ったブランドでない限りは遺品を捨てることにはそんなに躊躇はないが、着物類はなかなか抵抗がある。しかも購買価格が洋服よりも格段に高い。

母が生きていたら今年82歳になっている。今の60代以上は値の張る着物を持っているという人も相当数おられるようなので、25年後くらいまでは、遺品着物が今後大量に出続けることになるだろう。

処分はなかなか大変なことになるだろうと思う。

中古買い取り価格はどんどん値下がりし続けるだろうし、その一方で需要が急増するわけでもない。概して洋服よりも高額(ラグジュアリーブランド類を除く)な物が多い着物類なので廃棄するのはもったいなく感じるという人も少なくないのではないだろうか。

個人的には今回、無料譲渡できて良かったと思っている。

 

 

 

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 comment
  • 読者 より: 2025/11/30(日) 7:14 PM

    お母様おしゃれですねえ。
    業者に出すよりも普通に価値わかる方に喜んでもらえたほうがこちらの満足度高いですな。
    当方も祖母の遺品の着物等あるので南さん良いなと思いました。

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